Bigbeat 2023.10.02 「ASEAN推進営業部」新設!ASEANをもっと近くに

 

2023年7月、代表濱口はあるふたりの社員に向かって声をかけた。

「ASEAN、行くぞ!」

ふたりは強くうなずく。
「いよいよですか・・・!」

なんていうやりとりがあったかどうかは定かではないが、それから2か月後の9月。
8月で28年目の航海を終え、29年目の新しい期がスタートしたビッグビートに新たな部署が誕生した。

「ASEAN推進営業部」

読んで字のごとく、ASEANビジネスを推進すべく立ち上がった部であるが、なぜ創立30年を目前にした今、改めて「ASEAN推進営業部」という部署が立ち上がったのだろうか。話は6年前にさかのぼる。

2018年、ビッグビートにひとつの拠点が誕生した。場所は、タイ・バンコク。
「高知ではなく、バンコク?!」と驚いた社員も多かったという。
当時、ビッグビートが掲げていたテーマのひとつに『Think Local & Go Global!』があった。
世界に打って出る……ということではなく、世界を知ること、自分の目で見ること、世界を感じること、そして国や文化を超えて様々な場所にいる人たちと共に働くこと。そうすることで、ローカル、つまり「今」をもっとよい未来にしていくための変化に繋がる。それが「Think Local & Go Global」。
※詳しくは下記ご参照ください。

コラム:『Think Local & Go Global !』 ― 書を持って旅に出る!
コラム:コロナ禍の今、さらに強く思う 『Think Local & Go Global!』
コラム:子どもと未来とグローバル


そんな考えのもと、ビッグビートが1歩踏み出した先は、ASEANだった。

まずは、ASEANのビジネスの中心的都市のひとつであるバンコクへ。
当時営業部長だったBigbeat Bangkok代表、チャーリーこと金子氏はタイ語も十分に話せないまま単身乗り込んだ。
それから約6年。タイ現地で、そして東京オフィス、バンコクオフィスとで共闘しながら様々なクライアント企業の、タイ、ASEAN現地におけるBtoBマーケティング活動支援を行ってきた。

※タイ・バンコク現地にて歩き回っては市場調査や新規開拓を行ってきた(写真:チャーリー金子氏、大滝氏)

様々な紆余曲折、試行錯誤を繰り返しながらも着々とバンコクでの活動の幅を広げてきたASEANビジネスについて、今このタイミングで東京・バンコクを横断して設立された「ASEAN推進営業部」の立ち上げに至った背景について、新設部署の提唱者である現在の営業部長大滝氏に話を聞いた。

「Bigbeat Bangkokでは主に、タイ現地に進出している、もしくはこれから進出を検討されている日系企業のタイ市場におけるマーケティング支援をしています。バンコクに拠点ができてから6年、展示会、セミナー、広告出稿、動画・コンテンツ制作、デジタルマーケティングなど多岐にわたる支援を行ってきました。ありがたいことに様々な日系企業の皆さまとビジネスをご一緒させていただき、一定の成果や実績もつくることができています。
しかし、今までのようにバンコクオフィス×東京オフィスでの共闘という形だと、東京オフィスのメンバーは都度案件ごとに選出することとなり、他業務との兼任などで包括的・長期的なサポート体制が組めずに、案件ベースに終始してしまうという課題がありました。
今後、ASEANに進出している日系企業や、進出を検討している日系企業がタイ、ASEANで選ばれていくために、我々はマーケティング活動においてどういった支援ができるだろうか。そう考えたときにまずは自分たちの体制を見直すことにしたのです。
バンコクオフィスや東京オフィスといった組織の枠にとらわれずに、ASEANビジネスを全力で推進する常設部署をつくる。
そう決めて立ち上げたのが『ASEAN推進営業部』です。」

新しい部署には主に3名が所属する。
事業責任者:チャーリー金子氏
セールス:片浦氏
マーケティング:多田氏


※タイバンコクにて(写真左より:大滝氏、片浦氏、濱口社長、チャーリー金子氏 左上:多田氏)

片浦氏はビッグビート在籍20年目となるベテラン社員。ここ数年は海外案件を数多く推進してきた。
得意の英語を活かして海外案件に従事し、文字通り世界を股にかけて飛び回り、現地のパートナーと親交を深め、ASEANビジネスの土台作りの第一線で邁進してきた実績を買われての今回の選出だ。(本人からの熱い希望もあったとかなかったとか)
「ASEANビジネスという新規事業の最前線で、草をかき分けて道なき場所に砂利道を敷いていく、というビジネスは彼にしかできない」と、本人には決して言わないであろう大滝氏からの秘めたる期待と信頼があった。

多田氏は前期まではマーケティング部に所属し、近年は海外に進出する企業に向けたビッグビートのマーケティング業務を担い、ASEANのBtoBマーケティングの最前線を届ける自社オウンドメディア『ピリピリ』の運営にも力を入れてきた。入社6年目ながら社内からの信頼度はバツグンで、『なにか困ったら多田に聞け』と囁かれるほど、部署問わず全社から頼りにされている社員でもある。
そんな多田氏が担うのは、『ピリピリ』での定期的な記事の発信と、ビッグビートが運営するもうひとつのメディア『ICHI』での日タイ双方での認知度向上、コンテンツ拡充だという。

"ICHI(市)"とは、ビッグビートが運営する"Inspire your Business with Digital"をテーマにした、デジタルトランスフォーメーション(DX)に関するナレッジメディアである。訪問者が新しい発見やヒントを得ることができる「市場」のような場としての役割を果たし、デジタル技術の力を利用してタイのビジネスの発展を支援することを目的に、DXに関する多岐にわたる知識コンテンツを提供。
タイのスタートアップ経営者へのインタビュー動画 "ICHI TALK" や日本のテクノロジー企業を紹介する "SHOW CASE" など、多様なコンテンツで構成されており、タイの企業経営者たちに対して、DXを通じた経営改善のヒントや、新たな市場機会についての洞察を提供することを目指している。

大滝氏は『ICHI』の特徴について次のように語った。
「ICHIは単なるオンラインメディアというわけではありません。タイ市場に向けた様々なDXに関するウェビナーイベントを主催したり、タイで開催される産業展示会で産業ユーザーに向けての日系企業のサービスを届けるパビリオン出展などもしています。オンライン・オフラインの垣根なく日タイの接点が生まれる場所としてご活用いただいているのがICHIです。」

※「Manufacturing Expo 2023」パビリオン出展の様子

ICHIというデジタルを基盤とする独自のサービスを持って、ビッグビートはさらに力強くASEANに飛び出していくようだ。
そんな決意を、大滝氏だけでなく他のメンバーに聞こうと思ったのだが、その姿が見当たらない。
どうやら、あたらしい期がはじまる9月を待たずして8月から片浦氏、多田氏ともにタイ・バンコク、そしてベトナム、片浦氏はさらにドイツまで足を伸ばして世界各国を飛び回っているらしい。まさに「Go Global」である。

2名の海外遠征には大きく2つの目的があったようだ。
1つは、実際にクライアント企業が出展する展示会の現地サポート。
タイで開催される大規模なエネルギービジネスの展示会や、建設DXに関連する展示会の支援を行ったという。
東京のビッグサイトよりも大きな展示会施設が点在し、年間を通して多くの展示会が開かれているタイ。
9月に出展支援させていただいたこれらの展示会もとても盛況で、タイにおけるBtoBビジネスの熱量を感じたと、案件の中心となって担当していた多田氏は語る。


※熱気あふれるタイの展示会の様子


2つめは、ベトナムオフィス設立のための下準備。
「2025年中のBigbeat Vietnam設立を目指しています。そのための法人化準備をはじめています。
ベトナムは、高度経済成長のさ中にあり、これからのASEANビジネスを盛り上げるその中心となっていく場所であるといわれています。少し前まで生産拠点としての役割を担っていたベトナムは、すでに多くの企業の事業拠点となっています。そのような変化を続けるベトナムの展示会などの活気あふれるイベント現場で、日系企業の出展サポートを中心としたマーケティング支援を行っていくことでよりASEANビジネスを加速していきたいと思っています。そしてゆくゆくは、当社売上の1割をグローバル案件でつくりだしたいという野望もあります!」と、大滝氏。

2023年10月1日、ホーチミンのパートナー企業と業務締結を交わし、ベトナム国内における日本企業のイベント出展の支援サービスを本格的に始動した。
※詳しくはこちら


※業務提携を結んだベトナム ホーチミンのイベント施⼯会社 V-Contractor Company Ltd.の代表フイさんと


2025年のBigbeat Vietnam設立に向けて、「ASEAN推進営業部」のメンバーはますます海外で過ごす時間も増えるだろう。
「ASEAN推進営業部」のメンバーが、月の半分以上をタイやベトナムなどで過ごしながら海外でのビジネスを手掛け、ごく自然に、気軽に、バンコクと東京のオフィスを行き来している。そんな姿を見ることで、ASEANの国々がまた少し身近になったような気がする。

「ちょっとビッグサイトの現場行ってくる~」と同じくらいの感覚で、「ちょっとホーチミンの現場行ってくる~」と言えるようなそんな未来がもうすぐそこまで来ているのかもしれない。


筆者:小塚

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