Bigbeat 2025.04.30 多様な“キャリア”が文化をより強くする
前回、新卒採用について取材を敢行したニシタイ編集部。
今回は、ビッグビートの「中途採用」にスポットを当て、売り手市場とも言われる広告業界の中途採用に奮闘する、入社14年目営業部マネージャーを務める長田さんと、ビッグビート“初”となる専任人事の太田さんのおふたりに、今の採用事情をお聞きしました。

※さわやかな(?)笑顔で採用について語ってくれた長田・太田のO.Oコンビ
ー それではさっそくですが、現在どのような“中途採用活動を行っているのか教えてください。
そう切り出した筆者を、「ちょっと待ってください」と制したのは、太田さん。今年の1月に入社した太田さんは、新卒で入った人材ベンチャー企業で求職者のキャリアコンサルティングなどを経験したあと、その経験を活かしてフリーランスとなり、IT企業や学習塾などのコンサル事業を行っていたという、異色の経歴の持ち主でもあります。
様々なキャリアを積んだ優秀な方々にビッグビートを選んでもらうべく、その手腕をぜひビッグビートで奮って欲しい、と期待されるニューホープです。これまでの知見と経験を活かし、中途採用の改革を推進しているところだと聞きます。
太田:
ちょっと待ってください。「中途採用」と言いましたが、実はそこが大きなポイントなんです。今までは中途採用という大きなくくりでやってきましたが、それを変えました。『キャリア採用』と『ポテンシャル採用』、この2種類に細分化しました。
●キャリア採用:今までの経験をダイレクトに生かそうとする採用(経験者の採用)
●ポテンシャル採用:業界、職種、経験の有無にとらわれない採用(人柄や資質を踏まえた採用)
細分化することで、“どんな人にビッグビートを選んでもらいたいか”という募集したい人材の解像度があがり、判断基準がしっかり定まってくるのではと思っています。
ー これまでの中途採用のどういったところに課題を感じ、改革をすることにしたのでしょうか?
長田:今までは紹介会社にお願いをせずに、こちらからの募集に対して興味関心を持ってくれた方を採用したいと思い、採用活動をしていました。「ブランディング」に近かったのかなと思います。
転職メディアの広告枠を使って、“広告が好きで、ビッグビートの想いや考えに共感してくれる人”といったところが採用の第一条件でした。でもこれがなかなか難しかった!
まずそもそもの募集の目標人数に遠く及ばず、応募から面接を経て入社まで至っても、その後の双方の気持ちがうまくかみ合わず離脱してしまうということが何度かありました。
もちろんうまくいった例もあり、今ではビッグビートの主力として活躍してくれているメンバーに入社いただけたこともありますが、それは本当にラッキーだったなと。
ー どんなところにギャップがあったと思いますか?
長田:その人の素質や人柄などの、いわゆる今やっている「ポテンシャル採用」の視点ではなく、“やる気”や“熱意”といった数値化できない気持ちの部分を重要視してしまっていたのかなと思います。
もちろんそういった気持ちもとても大事だとは思いますが、ビッグビートのビジネスや営業という職種への理解、仕事に対する考え方、といった部分を重要視すべきだったと今は感じています。
ー そうした課題が顕在化してきたタイミングで、太田さんが入社されたんですね。
長田:はい。マネージャーの研修内で、
● 求める人物像の洗い出し
● 選考プロセスの簡略化
そのようなことを再度検討しながら、まずは人物像に合致する人からの応募母数を増やすことを目標としました。そのためには当然のことながら、母数を増やすための各メディアとのリレーションや、増やした母数に対してしっかりと対応するための選任人事担当が必要で、さらにそれはキャリア採用に知見のある人にお願いしなければならないのでは、といった課題に直面しました。
その中で採用人事のプロである太田さんから応募いただき、まさに「渡りに船!」と、入社をして一緒に採用に関わっていただくことになりました。
― 太田さんは、なぜビッグビートに入社を決められたのでしょうか?
太田:フリーランスとして、様々な企業の人事に携わって仕事をしていましたが、どうしても外部委託になるとできる範囲が限られているため、もっとガッツリと関わりたいと思い転職活動をしていました。採用したら終わり、ではなく採用した方がどうその職場で活躍していくか、といった結果に至るまで自分でやりたいと思ったんです。
ビッグビートへの入社を決めた理由は二つあり、
まず一つ目が、人事としてのキャリアが完結できると思ったからです。通常人事の中でも中途、新卒、研修、人事制度、評価、教育など分かれていることが多いですが、それらすべてに関われるというのは大きな魅力でした。
二つ目は、自分が人事をやるからには、本心から「うちの会社においでよ!」と言える会社がよかったというのがあります。面接を通して、会社としての魅力とそこで働く社員の人としての魅力の両面を感じました。
まず会社として、で言うとビジネスの取引形態が「直取引である」というところに惹かれました。
今までの経験の中で、2次受け、3次受けといった業態の企業の人事も担当しましたが、なかなか自分自身の意見が通らないといったところに社員の皆さんの苦悩が見えることも多くありました。だから直取引で顔の見えるお客様相手に自分の考えをもって生き生きと仕事をしているビッグビートの社員の様子に感銘を受けました。
あとは直取引のほうが給料もいいかな、なんていうのも少し思いました(笑)
人として、というところでは、ベテラン社員の皆さんが濱口社長をはじめ皆フランクでおおらかな雰囲気がとても良いと思いました。
― 実際にビッグビートに入社して、どんなことを感じましたか?
太田:社内の雰囲気はとてもいいなと思いました。いい意味で競い合ってギスギスしていないなと。
営業職、というと足の引っ張り合いなども多いイメージですし、これまで見てきた企業の中にもそういった雰囲気の企業は多かったです。でもビッグビートで感じるのは、利他的というか「この案件を取りたい!」と誰かが思ったときに積極的に周囲のみんなが協力している姿を見かけることがとても多いなと感じました。
競い合って売り上げを伸ばしていく、のではなく、あくまで視点はクライアントで、どうすればクライアントの課題を解決できるかという視点で提案し、売り上げにつなげていくという考え方に基づいているのかなと思いました。
ですが、人事の面でいうとやはり“専任の人事”というものがなかったために、まだまだチャレンジしきれていない部分も多くあるのではと思いました。新しい媒体やチャネルへの挑戦や、もっと紹介会社の人たちと密に連携をとって採用に向けてのコンテンツをつくりあげていくことなどです。
― そういったところをまさに今、太田さんが先陣を切って挑戦をしていっているのですね。
採用活動の中で、今いちばん苦戦しているところはどんなところでしょうか?
太田:やっぱり一番苦戦しているのは、広告業界が転職市場において競合他社が非常に多い「買い手市場」であることかなと思います。だからこそ、採用の方向性を2分割して求める人物像の解像度を高め、それぞれの採用にあった方法でメディアやチャネルを選ぶこと。面接を通して判断材料を見極め、評価基準を定めていくこと。そのようなチャレンジを重ねながら採用に関するナレッジをためています。

※新しいチャレンジを決める裁量をもらえているのもとてもやりがいがあります、と語る太田さん。
― 新しいチームでの採用活動、どんな手ごたえを感じていますか?
長田:今、太田さんが自身のキャリアを生かしてチャレンジを続けてくれた成果が徐々に表れています。
確実に応募の件数が増えているのはもちろん、面接までつながる数、そして内定につながる割合も多くなっています。嬉しいことにすでに2名、入社が決まりました。
その要因のひとつとして、紹介会社さんとのリレーションやコミュニケーションに注力したというのもあると思っています。
太田さんにはより一層そこを強化いただき、ビッグビートを選んでもらえるようにまずは多くの人にビッグビートの魅力を伝えるべく、パートナーでもある紹介会社さんの力をお借りできればと思っています。
採用をやってみて思ったんですが、採用活動と営業活動はとても似てますね。自分たちらしさを伝えていかに相手に選んでもらえるか、というのがとても大切だなと改めて実感しています。

※力強い眼差しで採用について語ってくれた長田・太田のO.Oコンビ
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
採用活動は選ばれること。
様々なキャリアを積んだ太田さんが、ビッグビートに入社してその経験や知見を活かしたチャレンジを介して、ビッグビートをより強化してくれているように、もっとたくさんの多様なキャリアを持った人たちが、ビッグビートで働きたい!と思ってくれるように、今後も採用活動を続けていきたい。そんな2人の熱意が伝わってきました。
著・小塚