Bigbeat 2025.10.31 「先輩アドマン」への登竜門
見習いコックが、お客様に出す前に練習がてら他のスタッフにつくる賄いメシ。
ビッグビートでも新人たちが、自分たちなりのマカナイメシをつくって振舞う季節がやってきました。
10月1日、今年も嬉しいことに5名の学生のみなさんに内定式にご参加いただきました。
リクルートスーツにぴしっと身を包み、少し緊張した面持ちの内定者たち。

しかしその横で、内定者以上に緊張の面持ちで内定式に臨む姿がありました。
今年の内定式を、“はじめてのマカナイメシ”として取り組む、今年4月入社の新人5名で構成される企画チームです。
彼らは、うまいマカナイメシを振舞って、先輩としてのかっこいい背中を内定者たちに見せることができたのでしょうか。
波乱の連続だったと噂に聞く、初★マカナイメシについてニシタイ編集部が取材しました。

※当日MCも務めた渡邉君。緊張の面持ちです。
渡邉:「今回、まず人事から“内定者同士がより仲良くなれるような内定式に”、というオーダーをもらいました。内定者のみなさんは、内定承諾いただいた後から、何度か会社行事などで接点をもっていたのですでに仲は良いのですが、より深くそれぞれの個性などを知る機会を作れたらと思い、企画を考えました」
そんなテーマをもとに思い描いたゴールの1枚の絵は、“内定者それぞれの個性が1枚の写真に収まっている”場面だったといいます。
ただ、その過程はなかなかに大変な道のりだったそう。
まずぶち当たったのは、企画チーム内での“役割分担”でした。
渡邉:「なにかを決めるとなったときに、アイデアをいっぱい出す人、アイデアを広げる人がいるが、アイデアを出す人が固定化してしまった。0→1のアイデアを出していく部分を、もう少しみんなで出し合えればよかったなと思います。」
そしていちばん大変だったのが、社内での連携だったと渡邉君は振り返ります。
人事担当者、そして最終決定権者。
この二人のキーマンと連携をとって、会社の意向と自分たちのやりたいことをすり合わせるのが、最も苦労した点だったようです。
人事担当の太田さんからは先述のとおり「内定者同士が仲良くなれること」という条件、そしてもうひとつ「スーツで参加できるようなアクティビティ企画とすること」という2点をオーダーされました。
スーツなんて当たり前では!?と思われるかもしれませんが、その“当たり前”が通用しないことがあるのがビッグビート。
かつては、体育館貸し切りで運動会をしたこともありました。
昨年からビッグビート初の人事専任担当として入社した太田さん、はじめて自身の手で面接~内定まで担当した内定者たちなだけに思い入れも深いようです。
また、特に大きな壁として彼らの前に立ちはだかったのは、我らがボス大滝新代表でした。
代表取締役に就任してはじめての内定式ともなれば、強い想いもあったはず。その中での連携は、入社1年目の企画チームにはなかなかハードルが高かったようです。
何度も企画を出しては、「ここはどうなっている?」「この場合はどうする?」と突っ込まれまくりの詰められまくり。
のちに、大滝社長へのプレゼンを主担当として進めた秋田君は、
秋田:「想像力を駆使していろいろな策を講じたけど、全然及ばないことがわかりました。経験値がないのももちろんあるけど、もっと相手の気持ち、今回でいうと内定者にどう感じてほしいのか、社内の人たちにどう感じてほしいのか、など視点を変えて想像しなければならなかったな、と反省しつつも良い学びになりました」
と振り返ります。
マカナイメシの根幹は、仕事と同じように本気でこだわり、全力で楽しむこと。
妥協をしない、ボスと人事担当者の姿に「遊びも仕事も本気でやる」の姿勢をみた企画チームでした。
今回の企画チームの5名が内定者として参加した昨年は、イマ―シブ体験に行って非日常への没入感を味わっていました。※昨年の様子はこちら
そんな彼らが、悩み彷徨いながらも企画した今年のアトラクションは「絵付け体験」でした。
スーツで絵付け、大丈夫!?と思ったことはひとまず置いておき、その意図をたずねました。
渡邊:「社会人になると、自己評価だけでなく相手からどう思われるか、という他者評価もすごく大切になってきます。なので、相手からみた“自分らしさ”を可視化してみようと絵付け体験を提案しました。ペアになって、お互いに持つ相手のイメージを絵で表現する、ということをやってみました。
今年の内定者の皆さんは、ビッグビートの行事などに参加していただく機会も多かったため、自分たちから見てもとても仲が良いように思えましたが、表面だけではなくもっとお互いを深く理解することで、よりお互いの理解も深まるのではという期待がありました。」
しかし、ここでも企画チームが「思った通りにはいかない」と痛感したことがあったといいます。
まず、会場が思いのほか駅から遠かったこと。当日は雨が降っていたこともあり、駅から10分の道のりは体感的にはもっと長かったと話します。
企画メンバーからは、
「事前の下見がすごく大事だと改めて思いました。机上の空論でいけると思ったことはうまくいかないんだな、と。しっかり自分の目で見て、選んだり計画することの重要性を学びました。」といった声も。

※雨の中、10分の道のりを歩く
次に、イメージでは和気あいあいといろいろな話をしてお互いの話をしながら親睦を深めつつ絵付けをしていく予定でしたが、いざ絵付けがはじまるとあまり時間もなかったこともあり、全集中で黙々と作業に没頭してしまったこと。
そして、「相手のイメージを絵付けする」という曖昧なお題の提示をしたことで、印象としての表現ではなく、その人が好きなものを絵に描く、という表現になってしまったこと。
これに関しては、自分たちの伝え方が良くなかった、と企画チームは振り返ります。
しかし、絵付けを体験した内定者からは、「楽しかった!」「こんな経験ができるなんて思っていなかった」といった嬉しい感想をもらえたといいます。
自分自身が他者にどのように見られているのか、どのようなイメージを持たれているのか。
4月から新入社員として社会に出ていく際に、大きな武器となる「自分らしさ」の片鱗をすこしだけ感じてもらえるような企画だったのではないかとの声が社内からもあがっていました。

※黙々と作業中
「手段と目的が逆転しないようにしないといけないというのをすごく感じました。今回、“なにをやるか”が先行してしまい、誰にどう思ってほしくて、なんのためにやるのか、というのが置き去りにされてしまった部分があり、それが一つ大きな反省でした。仕事も同様で、商材を売ることが目的ではないんだなと、実感しました。」
「マカナイメシではあるけれど、あくまで会社の公式行事だということをもっと考えるべきでした。会社の意向としては内定式をどんな一枚の絵にするか?オーナーである社長の想いやイメージは?それを聞いてイメージをすり合わせた上で考えなければならなかった。“クライアントやオーナーの意向を踏まえて考えてやること“と、”自分たちがやりたいことを勝手に(自由に)やること“は違うんだなと改めて気づきました。クライアントご担当者やオーナーの想いをどうアウトプットしていくかが僕たちの仕事だと思うので、そこを学ぶ良い機会になりました。」
社会人になりたての初々しかった4月の姿から半年。
こんなに大きく(?)なって・・・とまるで母のような気持ちで見守る筆者。
「来年は私たちが今年以上にもっと楽しい内定式をやります!!」
と“他にないビッグビートらしい内定式”を楽しんでくれた内定者のみなさんからは、来年の内定式に向けての宣戦布告、もとい、気合溢れる決意があがっているとのこと。
そんな宣戦布告を受けて、「まずは自分たちも楽しんでやることが大事!」と語る先輩5名の顔には、はじめてのマカナイメシを乗り越えての貫禄のようなものが浮かんでいる、ような気がしました。
きっと、半年後に内定者の5名が新入社員として入社する頃には、そんな内定者の皆さんに先輩風をびゅんびゅんに吹かせながら、頼もしい先輩の背中を見せてくれる・・はず。

※もちろん企画メンバーも絵付けに挑戦しました。その出来上がりは・・・?
彼らの成長と絵付けをしたカップの出来上がりを楽しみに待つ、ニシタイ編集部でした。
著・小塚
ビッグビートでも新人たちが、自分たちなりのマカナイメシをつくって振舞う季節がやってきました。
10月1日、今年も嬉しいことに5名の学生のみなさんに内定式にご参加いただきました。
リクルートスーツにぴしっと身を包み、少し緊張した面持ちの内定者たち。

しかしその横で、内定者以上に緊張の面持ちで内定式に臨む姿がありました。
今年の内定式を、“はじめてのマカナイメシ”として取り組む、今年4月入社の新人5名で構成される企画チームです。
彼らは、うまいマカナイメシを振舞って、先輩としてのかっこいい背中を内定者たちに見せることができたのでしょうか。
波乱の連続だったと噂に聞く、初★マカナイメシについてニシタイ編集部が取材しました。
今年のテーマは:お互いを知ること
まずは今回のマカナイメシの企画チームのリーダー(?)である渡邉君に今回の趣旨を聞きました。
※当日MCも務めた渡邉君。緊張の面持ちです。
渡邉:「今回、まず人事から“内定者同士がより仲良くなれるような内定式に”、というオーダーをもらいました。内定者のみなさんは、内定承諾いただいた後から、何度か会社行事などで接点をもっていたのですでに仲は良いのですが、より深くそれぞれの個性などを知る機会を作れたらと思い、企画を考えました」
そんなテーマをもとに思い描いたゴールの1枚の絵は、“内定者それぞれの個性が1枚の写真に収まっている”場面だったといいます。
ただ、その過程はなかなかに大変な道のりだったそう。
まずぶち当たったのは、企画チーム内での“役割分担”でした。
渡邉:「なにかを決めるとなったときに、アイデアをいっぱい出す人、アイデアを広げる人がいるが、アイデアを出す人が固定化してしまった。0→1のアイデアを出していく部分を、もう少しみんなで出し合えればよかったなと思います。」
そしていちばん大変だったのが、社内での連携だったと渡邉君は振り返ります。
人事担当者、そして最終決定権者。
この二人のキーマンと連携をとって、会社の意向と自分たちのやりたいことをすり合わせるのが、最も苦労した点だったようです。
人事担当の太田さんからは先述のとおり「内定者同士が仲良くなれること」という条件、そしてもうひとつ「スーツで参加できるようなアクティビティ企画とすること」という2点をオーダーされました。
スーツなんて当たり前では!?と思われるかもしれませんが、その“当たり前”が通用しないことがあるのがビッグビート。
かつては、体育館貸し切りで運動会をしたこともありました。
昨年からビッグビート初の人事専任担当として入社した太田さん、はじめて自身の手で面接~内定まで担当した内定者たちなだけに思い入れも深いようです。
また、特に大きな壁として彼らの前に立ちはだかったのは、我らがボス大滝新代表でした。
代表取締役に就任してはじめての内定式ともなれば、強い想いもあったはず。その中での連携は、入社1年目の企画チームにはなかなかハードルが高かったようです。
何度も企画を出しては、「ここはどうなっている?」「この場合はどうする?」と突っ込まれまくりの詰められまくり。
のちに、大滝社長へのプレゼンを主担当として進めた秋田君は、
秋田:「想像力を駆使していろいろな策を講じたけど、全然及ばないことがわかりました。経験値がないのももちろんあるけど、もっと相手の気持ち、今回でいうと内定者にどう感じてほしいのか、社内の人たちにどう感じてほしいのか、など視点を変えて想像しなければならなかったな、と反省しつつも良い学びになりました」
と振り返ります。
マカナイメシの根幹は、仕事と同じように本気でこだわり、全力で楽しむこと。
妥協をしない、ボスと人事担当者の姿に「遊びも仕事も本気でやる」の姿勢をみた企画チームでした。
仲良くなるために:個性とイメージの可視化
内定式後、アトラクションとして毎年様々な体験を内定者にしてもらうのがビッグビートの恒例となっています。今回の企画チームの5名が内定者として参加した昨年は、イマ―シブ体験に行って非日常への没入感を味わっていました。※昨年の様子はこちら
そんな彼らが、悩み彷徨いながらも企画した今年のアトラクションは「絵付け体験」でした。
スーツで絵付け、大丈夫!?と思ったことはひとまず置いておき、その意図をたずねました。
渡邊:「社会人になると、自己評価だけでなく相手からどう思われるか、という他者評価もすごく大切になってきます。なので、相手からみた“自分らしさ”を可視化してみようと絵付け体験を提案しました。ペアになって、お互いに持つ相手のイメージを絵で表現する、ということをやってみました。
今年の内定者の皆さんは、ビッグビートの行事などに参加していただく機会も多かったため、自分たちから見てもとても仲が良いように思えましたが、表面だけではなくもっとお互いを深く理解することで、よりお互いの理解も深まるのではという期待がありました。」
しかし、ここでも企画チームが「思った通りにはいかない」と痛感したことがあったといいます。
まず、会場が思いのほか駅から遠かったこと。当日は雨が降っていたこともあり、駅から10分の道のりは体感的にはもっと長かったと話します。
企画メンバーからは、
「事前の下見がすごく大事だと改めて思いました。机上の空論でいけると思ったことはうまくいかないんだな、と。しっかり自分の目で見て、選んだり計画することの重要性を学びました。」といった声も。

※雨の中、10分の道のりを歩く
次に、イメージでは和気あいあいといろいろな話をしてお互いの話をしながら親睦を深めつつ絵付けをしていく予定でしたが、いざ絵付けがはじまるとあまり時間もなかったこともあり、全集中で黙々と作業に没頭してしまったこと。
そして、「相手のイメージを絵付けする」という曖昧なお題の提示をしたことで、印象としての表現ではなく、その人が好きなものを絵に描く、という表現になってしまったこと。
これに関しては、自分たちの伝え方が良くなかった、と企画チームは振り返ります。
しかし、絵付けを体験した内定者からは、「楽しかった!」「こんな経験ができるなんて思っていなかった」といった嬉しい感想をもらえたといいます。
自分自身が他者にどのように見られているのか、どのようなイメージを持たれているのか。
4月から新入社員として社会に出ていく際に、大きな武器となる「自分らしさ」の片鱗をすこしだけ感じてもらえるような企画だったのではないかとの声が社内からもあがっていました。

※黙々と作業中
マカナイメシは、アドマンへの登竜門
今回のマカナイメシを通して、企画メンバーは「仕事へのヒントも得ることができた」と口をそろえます。「手段と目的が逆転しないようにしないといけないというのをすごく感じました。今回、“なにをやるか”が先行してしまい、誰にどう思ってほしくて、なんのためにやるのか、というのが置き去りにされてしまった部分があり、それが一つ大きな反省でした。仕事も同様で、商材を売ることが目的ではないんだなと、実感しました。」
「マカナイメシではあるけれど、あくまで会社の公式行事だということをもっと考えるべきでした。会社の意向としては内定式をどんな一枚の絵にするか?オーナーである社長の想いやイメージは?それを聞いてイメージをすり合わせた上で考えなければならなかった。“クライアントやオーナーの意向を踏まえて考えてやること“と、”自分たちがやりたいことを勝手に(自由に)やること“は違うんだなと改めて気づきました。クライアントご担当者やオーナーの想いをどうアウトプットしていくかが僕たちの仕事だと思うので、そこを学ぶ良い機会になりました。」
社会人になりたての初々しかった4月の姿から半年。
こんなに大きく(?)なって・・・とまるで母のような気持ちで見守る筆者。
「来年は私たちが今年以上にもっと楽しい内定式をやります!!」
と“他にないビッグビートらしい内定式”を楽しんでくれた内定者のみなさんからは、来年の内定式に向けての宣戦布告、もとい、気合溢れる決意があがっているとのこと。
そんな宣戦布告を受けて、「まずは自分たちも楽しんでやることが大事!」と語る先輩5名の顔には、はじめてのマカナイメシを乗り越えての貫禄のようなものが浮かんでいる、ような気がしました。
きっと、半年後に内定者の5名が新入社員として入社する頃には、そんな内定者の皆さんに先輩風をびゅんびゅんに吹かせながら、頼もしい先輩の背中を見せてくれる・・はず。

※もちろん企画メンバーも絵付けに挑戦しました。その出来上がりは・・・?
彼らの成長と絵付けをしたカップの出来上がりを楽しみに待つ、ニシタイ編集部でした。
著・小塚








