Bigbeat 2024.10.30 【ビッグビート流内定式】広告という仕事の入り口に立った日
10月1日、リクルートスーツで身を包んだ集団を、そこかしこで見かけます。
今年もたくさんの若者が、手には紙袋や筒を持ち、心には不安と期待を(たぶん)、顔には緊張の入り混じった笑顔を浮かべて、内定式を迎えていました。
ビッグビートでも、個性豊かでフレッシュな5名の内定者が、内定式に参加してくれました。
10月1日の朝、社員たちが集まり内定者を囲んで簡単な自己紹介や抱負をお聞きし、内定をお祝いして終わり……
とはいかないところがビッグビートの内定式。
ビッグビート号に片足を突っ込んで乗船しかかっている彼らを、そのまま帰すほど生易しいビッグビートではありません。
彼らには、内定式の今日この日から、「社会人とは何ぞや」を体に刻み込んでもらわねばならないのです・・・厳しい研修のスタートです。
今回内定式を企画したのは、1年目の社員3人。
自分たちが1年前に経験した、社会の大変さを全身で痛感するような、そんな内定式にするべく、忙しい仕事の合間に集まっては考えました。
「少しでもビッグビートの仕事に近い何かを体感し、この仕事の一端でもいいから触れてもらいたい」
そんな想いが今年の内定式のコンセプトだったと言います。
そんな中選んだ会場は、今話題のIMMERSIVE FORT TOKYO。
今年の3月にお台場にできたばかりの、”完全没入体験”ができるテーマパークです。
あまり最新のテーマパーク事情に詳しくない筆者、イマーシブとは??と頭の上にハテナを浮かべていたところ、1年目の社員3人が熱く教えてくれました。
「この施設のいちばんの特徴は、イマーシブ体験、つまり没入感を味わえるというところです。
会場内に入ると会場全体が別世界のようになっていて、会場内でリアルタイムで起こる様々なイベントに自分たち自身が巻き込まれたりするんです。
実際に今回僕たちが行ったときには、近くで急に事件が起こって、なんと内定者のひとりが人質として事件を起こした犯人に捕まったんです(笑)
つまり、それまでいち来場者だった自分たちが一気に楽しませる側、演者側に回るんです」
なるほど……でもそれがどうして私たちの仕事に触れることに繋がるんでしょうか。
「私たちのビジネスの中心となっているイベントの企画や運営は、主催者であるクライアント側の視点や、実際に来場される参加者の視点、
そして運営に入る制作側の視点など様々な視点で考え、コンセプトやイベントの企画、コンテンツ、そして当日の導線に至るまで計画しないといけないと思います。
なので、参加者としてだけでなく、演者側や制作側、様々な視点での体験ができるこの会場がいいんじゃないかなと、3人の満場一致で決まりました。」
実際に施設を訪れた時、なぜこの施設が「没入感」を味わえるんだろうと内定者の皆さんと一緒にみんなで話してみたそうです。
例えば温度。当日は10月にしては暑い日でしたが、施設の中は気温がぐっとさがり、それだけで”別の世界に来た”ような感覚を覚えたと言います。
例えば照明。少し暗く、スモークで霧がかっていたりなどの演出が加われば、あっという間に非日常に引きずり込まれます。
例えば環境。細部まで作りこまれた街並みや、会場のあちこちに散らばる演者の方々が、リアリティを与えてそこがリアルな現実のように錯覚させます。
だからこそ来場者が一体感を感じ、「没入感」を感じられるといいます。
「私たちの仕事も、イベントをどんな雰囲気の場所にしたくて、何を伝えたくて、参加者にどう感じてほしいか。それを考えるのがとても大事だと思っています。
だから様々な視点で見て、どういう意図でこのように作られているのかを体感してもらえるといいなと思って計画しました!」
ビッグビートの人事担当からの、
”他の会社にはない内定式にしたい。家族や友達にこんな内定式だったんだ!”と話してもらえるような、少し自慢してもらえるようなそんな内定式にしてほしい。”
といったリクエストを受け、楽しんでもらうことを大前提に考えたメンバーたち。
そこに少しでも来年4月からはじまる社会人としての新生活に役立つような、そんな内定式にしたかった、と社会人1年目の先輩たちは言います。
そんな彼らの内定式はチームラボで行われました。
「自分たちがとても楽しかったし友達にも自慢した。
今年はそれに+αで少しでも自分たちがこれからやろうとしている仕事を想像できるような日にしたかった」
そんな先輩たちの想いがあふれたビッグビート流・内定式となりました。
その目論見は大成功で、内定者たちとの振り返り会では、様々な意見や彼らなりの考えがたくさん出たといいます。
しかも指名されて順番に意見を言うのではなく、自ら手を上げ発言していたようで、
「感じたこと、考えたこと、それを臆さずみんなの前で自らの言葉で言えることが素晴らしかった!」と拍手喝采の先輩たちでした。
話題の施設で没入感を楽しみ、自分たちがこれから体験いくであろう仕事の一端に触れた彼らは、その後ビッグビート代表のハマロに連れられニューオータニのバーで大人な時間を過ごしたとか。
内定式の1日で、内定者のみなさんがビッグビートで働くことをますます楽しみに思ってくれたら嬉しい、とメンバーたちは声を揃えます。
内定者のみなさんと一緒に仕事ができる4月が待ち遠しい、そんな内定式となりました。
※ステージにあげられ人質となる内定者のひとり(スーツ集団はなかなかに目立っていたそう・・)
筆者・小塚