Bigbeat 2024.04.25 ある若きリーダーの挑戦と苦悩 2024spring
今年もビッグビートには4名の新卒社員が入社しました!
個性豊かな4名が、ビッグビートという舞台でどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。
そんな新入社員の彼らがまず最初に直面する社会人の洗礼、それは「研修」。
まだ右も左もわからず社員の顔と名前を覚えることだけでも必死な中、社会人としての心得にビジネスマナー、仕事のイロハに業界知識などなど、膨大な量の知識を頭に体に叩き込まれます。
ご多分に漏れず、ビッグビートでも入社式の翌日からさっそく研修がスタートしました。
12年前(てことは、まさか今年の新入社員は一回り下ってこと……?)に筆者が入社した際は、座学で眠気と必死で戦っていた記憶がありますが、社内での座学研修では、先輩社員からのお仕事講座に積極的な質問が飛び交う様子が見られました。スバラシイ!
※先輩社員のプレゼンに真剣に耳を傾けます
ビッグビートの新卒研修は、今までは人事やマネージャー陣が中心となって進めていましたが、今年は「研修企画チーム」が先頭に立ち取り仕切っていると聞き、研修企画チーム・リーダーである小野寺君に今年度の研修についてお聞きしてきました。
― 今年は、今まで以上にさらに力を入れて新卒研修に取り組んでいると聞きました。
「研修企画チーム」が任命されたその背景を教えてください。
「時代に合った規定の型にとらわれない研修をしたい」ということで、今年5年目となる僕たちが研修企画チームとして大役を任されました。
今までの研修は良くも悪くも従来の型ができてしまっていたとのことでした。
今まさに現場でばりばりと働く若手層のリアルな声を反映して、新人に近い視点で、これからの社会人生活の中で参考にしてもらえるような研修を考えてほしいと託されました。
― なるほど、それで入社5年目の同期チーム4名に白羽の矢が立ったんですね。
その中でも、小野寺君がリーダーとしてチームを率いることになった理由もよければ教えてください。
それはもう僕が、最年少でマネージャーになりたい!と公言しているからかと(笑)
マネージャーになる上でこれからビッグビートで活躍していってくれるであろう新人たちの土台をつくること、そして社内を巻き込んでのプロジェクトをリーダーとして率いていく経験や力をつけていくことはマストだと思いました。
自ら手をあげたわけではないですが、大滝営業部長から名指しで任命されたときに、そこに対する期待をひしひしと感じ(多分)、僕自身が目指すマネージャーという目標のために「ぜひやらせてください!」と快諾しました。「よし、やってやろう!」と思いましたね。
― そんな熱い思いではじまった研修企画プロジェクトだったかと思いますが、
研修を通して何を伝えたい、覚えてほしい、などのゴールはどこにありましたか?
今回、型にはまっていた研修になんとか新しい風を取り入れてほしいという要望があったので、それにこたえるべく方向性からプロジェクトメンバーで検討しました。
研修を通して新人の4名に、どんなことを覚えて、どんなことを体感し、この仕事についてどう感じてほしいのか、どんなことを伝えられるのかを考えたときに、いちばん思ったのは自分たちの入った会社が「いい仕事してるな!」と思ってほしいということでした。
ほかの社員の仕事を見て、「この人の仕事かっこいいな!」「ビッグビートっていい仕事してるんだな!」「自分もこんないい仕事ができるんだな!」と体感してほしかった、それが目指すゴールになりました。
― 実際に研修プロジェクトを進めていくうえで、苦悩したこと、うまくいかなかったことはありますか?
もちろんめちゃくちゃあります(笑)
特に研修内容をかためていくことと、プロジェクトを率いていくことの2点にはものすごく苦心しました。
研修内容については「とりあえずやってみよう!」「やって覚える」という研修が今までの型だったと聞いています。実践的な知識・経験を積めるという反面、十分な知識がないまま現場に出ることになってしまったり、基礎ができていないまま恥ずかしい思いをしてしまうといった面もあったというのが、実際に研修を受けたメンバーからも挙がっていた声でした。
まずは業界知識などのインプットを重点的にやってから現場に出るという、今までの流れとは少し違う研修プランも考えました。
ですがそれらを“研修後に新人に感じてほしいこと”と照らし合わせながら因数分解していくと、結局なんだかんだ例年通りの研修内容に戻ってきてしまうんです。
いろいろな新しいことをやりたいと思う反面、考えれば考えるほど型に沿った研修プランになってしまう、それがいちばんの思い描くものとのギャップでした。
※思わず頭を抱える小野寺リーダー
― 確かに今までも様々なことを考え抜いての研修内容だっただろうから、それを変えていくのはなかなか大変ですよね。
結果として、どのような研修内容になったのでしょうか?
なかなかプランが決まらない中で、大滝さんに相談したときに言われたことがありました。
「もっと外に意識を向けてほしい」
今回研修内容の企画を考えるうえで、ビッグビートの営業のいいところを挙げてそれを集約してヒントを得ようとしていました。
でも、現状の営業をヒントにするだけでは、新しい風を取り入れることにはならないし、現状のビッグビート以上にはなれないと気づきました。
研修内容が例年通りになってしまうのも、視点が社内の現状だけにあるからだと思ったんです。
「外を見る、外に出る」を意識して、再度研修内容を検討しました。
広告の歴史、面白さを知るためにアドミュージアムに行ったり、自分たちのビジネス領域ではない展示会の視察に行ったり、日ごろお付き合いいただいているパートナーさんやメディアなど、プロフェッショナルである外の方々にお話しをうかがう機会をいただき、外の視点からの自分たちのビジネスについて知ることができるような研修内容を考えました。
※大滝部長から
― プロジェクトを率いていくこと、についてはどこが苦悩ポイントでしたか?
いちばんは、プロジェクトを率いていく自分自身のリーダーとしての力量です。
同期でもある企画メンバーはみんなそれぞれ自分の意見をしっかりもって発言できる人たちで、かつ僕以外のメンバーは、昨年の採用イベントで中心となって採用に取り組んだメンバーだったので、自分たちが採用した今年の新入社員4名には強い思い入れもあったのではないかと思います。
なのでたくさんのいろんなアイディアがあがったし、意見も出ました。
それらをうまく取りまとめていかれるような強い求心力だったり、様々なアイディアや意見に対して可否を決めて進めていく、決断力や推進力などが自分にはまだまだ足りていないなあと感じたことでした。
あとは自分自身の初動の遅さとか、進め方とか。リーダーとしてプロジェクトを引っ張っていくのは思っていた以上に大変で苦悩の連続でした。
まだまだマネージャーへの道は遠くて険しいなと(笑)
― 研修を受けた新入社員4名の感想はどんな感じでしたか?
新人の子たちからの声としては、他企業に就職した人から、そんなに手厚く丁寧にやってくれるなんて羨ましい、と言われたという声もありました。
でも正直、「いい仕事してるな!」みたいなモチベーションを感じるまでにはまだまだ至っていないと思います。
たまにすごい眠そうなときもありますし(笑)
一日でもはやくそんな風に思ってもらえるよう、引き続き様々なビッグビートのビジネスを体感し、外の世界に触れて、研修を楽しんでもらえたらいいなと思っています。
自身はキャリア採用で中途入社だったため、ビッグビートの新人研修は受けていない小野寺君だからこそ、
彼の経験や発想をいかして、型にはまらない新しい風を取り入れた研修を推進してくれるだろうと期待は高まります。
様々な苦悩を乗り越えたさきに、小野寺君の目指すマネージャーへの道が開けているはず。
研修も、マネージャーへの道のりも、まだまだはじまったばかり。苦悩をバネにがんばれ小野寺リーダー!
※カメラにも気づかないくらい熱心に研修に取り組む小野寺リーダー(手前中央)
筆者 小塚