Bigbeat 2024.09.24 ビックリビート!アジア最大級の産業オートメーション展示会 in ムンバイ

2024年夏、ビッグビートではインド・ムンバイの展示会イベント「AUTOMATION EXPO 2024」への出展サポートを行いました。

ASEANからさらに外へ飛び出して、どんな景色が見えたのか?ニシタイ編集部が取材しました。

 

ムンバイってどんな街?

ムンバイは、インドの西海岸に位置するマハーラーシュトラ州の州都で、インド最大の都市の一つです。




(ムンバイ チャトラパティ・シバージー・マハラージ国際空港と街の様子)


かつては「ボンベイ」と呼ばれていましたが、1995年に現地語であるマラーティー語に基づく「ムンバイ」に改名されました。公用語はマラーティー語、日常生活ではヒンディー語と英語も広く使われています。


(ボンベイサファイアは、ジャガッチャドアーと呼ばれるムンバイの有名なブルーサファイアにちなんで名付けられたとか)


インド最大の港があるムンバイは古くから貿易の中心地として栄え、ポルトガルやイギリスの植民地時代を経て、現在は多様な文化が共存する経済都市です。

多くの金融機関が集まっており、アジア有数の金融センターとしても知られているほか、「ボリウッド」インドの映画産業の本拠地でもあります。

熱帯性気候なので乾季と雨季があり、8月は雨期。夏の最高気温は40度、冬でも日中は30度近くまで上がる、とてもアツい地域です。



 

AUTOMATION EXPO 2024とは!

今回の展示会、AUTOMATION EXPO 2024は、アジア最大級の産業オートメーションの展示会で、2024年8月21日から24日までムンバイのBEC(ボンベイ・エキシビション・センター)で開催されました。



 

1000社以上の企業や団体が出展し、最新のオートメーション技術、ロボティクス、AI(人工知能)などを展示。来場者は43,000人を越えたと発表されています。

日本企業も複数社出展し、インド市場にその技術をアピールしていました。

 

ビッグビートもビックリ!インドの展示会事情

これまで日本国内、ASEANを中心にドイツやアメリカなどでも展示会サポートを行ってきたビッグビートですが、インドならでは(!?)のビックリがあったようです。

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ビックリその1 施工時の会場内は40度越え!4リットルの水を飲みながら


まずは、インドのアツい歓迎を受けたというビッグビート一同。施工時に空調が入らないのは日本でも同じですが、その温度が違います。


(汗が止まらない!)


「街中や外は、今年の日本の猛暑よりも少し過ごしやすいと感じていましたが、会場内は大違い。40度は越えてました。体感温度で言うと何度だったんだろう……1日で4リットルは飲みましたね」(担当したニョクマム片浦さん)

関連記事:2023年10月、Bigbeat ベトナムオフィス始動!

ビリヤニと生命力で乗り切ったと言う片浦さん。ご一緒したインド人スタッフみなさんは慣れた様子で涼しい顔だったとか……!



 

ビックリその2 何もない!でも何とかなる!


会場であるボンベイ・エキシビション・センターは、もともと工場だった場所。東京ビッグサイトや幕張メッセのように展示会用に造られた建物ではないため、少し勝手が違ったようです。




(工場跡地を活用したボンベイ・エキシビション・センター。広い!)


広い空間の何もないところに、電気技師や大工さんが集まり準備を進めていきます。

配管などを通すための空間(ピット)がないので、展示ブースごとに床を底上げして配線を行いました。




(施工パートナーのみなさんと)


電気系の手配も注意が必要です。インドでは電圧400ボルト(三相)ですが、展示製品は200ボルト仕様。

「220-240Vまでは下げられるそうなんですが、それでも足りないので主催の事務局にお願いして変圧器(コンバーター)を手配しました。どうやら日本とアメリカ仕様の製品は電圧のダウンコンバートしないといけないことが多いみたい」

開催国の電圧と、製品仕様の確認はめちゃめちゃ大事!だと、片浦さんは続けました。

 

ビックリその3 事務局の来場管理アプリ落ちる!



(初日から盛況なイベント会場)


無事にブース施工が終わりいざ会期が始まると、次は事務局が提供する来場管理アプリにトラブルが!想定以上の来場者があったためか、初日にサーバーがパンク。アプリが使えなくなり、来場者のリード情報の収集ができなくなってしまいました。

展示会イベントにおいて、リード(見込み客)情報の獲得はとても重要であり、それを一番の目的として出展する企業も少なくありません。特にこの展示会で紹介される商材は、簡単にその場で購入を決められないものばかり。企業はリード情報をもとにマーケティング活動、営業活動を行い、製品の良さを知ってもらい選んでもらうために努力します。

アプリの不具合でリード獲得ができないなんて一大事!ということで急遽スタッフのオペレーションを変更して、片浦さんも運営に入って対応しました。「何が起こるかわからない」と備えとして東京オフィスから持ってきていた3つのiPhoneがここで大活躍だったそうです。

 

ビックリその4 会期中に突然帰るスタッフ!


そんなわけで、初日からチャレンジングな事態となりましたが、運営をサポートしてくれた現地のコンパニオンスタッフにとっても簡単な現場ではなかったようです。

「コンパニオンスタッフが二人、突然帰っちゃいました」(片浦さん)

立ちっぱなしで仕事がつらい、と言い残して帰ってしまったそう。もちろん事前に業務内容を伝えてはいましたが、文化の違いによるところがあるかもしれないと片浦さんは振り返ります。

今回、イベント主催事務局が派遣するスタッフサービスを利用しましたが、インド企業のブース運営では、受付業務として派遣されることが多い一方で、日本企業では積極的に来場者対応を行うため、そのギャップに驚いてしまったのかもしれません。

ここでも緊急対応で欠員補充を行い、事なきを得ました。




(イベントとは関係ありませんが、会場外のインドらしい風景)

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いろいろありましたが、大盛況だったこの展示会。片浦さんは多くのブースで商談するシーンが見られたことに驚いていました。

「これまで見てきた海外展示会では、来場者の多くがブースに入らずに情報を収集していましたが、このムンバイの展示会では商談の多さが印象的でした。すごいぞインド!って感じ」(片浦さん)

 

ホーチミン・バンコク・ムンバイ!

今回ご一緒したクライアントとビッグビートの出会いは、2年前に遡ります。

いまでは半分ベトナム・ホーチミンで暮らす片浦さんですが、2年前はまだ東京を拠点に様々なBtoB企業の展示会サポートを行っていました。その中でクライアントの展示を見て、いつかご一緒したいという想いを抱いていたそうです。

そして昨年ホーチミンで開催された展示会「METALEX Vietnam」を訪れた際に、思わず出会いその場でご挨拶。

関連記事:製造業向け国際見本市 「METALEX Vietnam 2017」レポート

それからクライアントのバンコクのオフィスを訪問してお話しを聞き、インドのパートナーとオンラインで準備。国を跨いだプレゼンテーションを経て、当日を迎えました。


(ベトナムオフィスのニョクマム片浦さんとBigbeat Bangkok のチャーリー金子さん)


Think Local & Go Global!を掲げて、ASEANに飛び出して活動してきたビッグビート。

今回はさらにASEANを飛び出して、ビッグビートらしいパートナーシップを大切に、クライアントの素晴らしい製品をもっと多くの方に知ってほしい!と、汗だくで奮闘する姿がありました。

ビックリビート、次はどこで何をする!?
早速ベトナムでイベント出展しているとのうわさも!?

ニシタイ編集部は、引き続きビッグビートに密着し、新しい挑戦と奮闘をお伝えしていきます!
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