社長コラム 2023.01.05 リーダーシップはリーダーの仕事!
2023年最初のコラムは、リーダーシップについて取り上げてみます。
実はこのテーマ、「危険かな?」と感じて避けていたのです。
偉そうなことを書くほど『お前はできているのか?』との世間の声が聞こえてきそうだし、自分の考えなどは、実践で本能的に身に付けてきたことなので、理論的に問われれば正しいかどうか確証がないからです。
しかしながら、コロナや戦争、気候の変化など大きな時代のウネリの最中、ビジネスシーンや国や社会など、政治に限らずそれぞれの人生においてもリーダーシップは大切かもなぁ、と思うことが多々あったので、思い切って書き出してみることにしました。あくまで私の拙い経験から得た私見です。
私がビジネスシーンで初めてチームリーダーになったのは28歳の時です。
前職の広告会社の営業チーム。メンバー5名で数億円の予算に追われる典型的中間管理職の経験は、今思えば貴重でした。
33歳で独立起業して零細企業の代表となり、通算で32年ほどリーダーと言われるポジションで仕事をしております。長さだけで言えばまあまあ一人前でしょう。
リーダシップを発揮する、これはごくごく当たり前ですが、リーダーの最も大切な仕事と言えます。具体的に言えば以下の2つが重要だと今は思っています。(もちろん他の仕事も多くあります。例えば謝罪とか。。。)
一つ目は【決めること】です。
『あんた、誰でも分かっていることをいまさらもったいぶって言わないで!』な話しですね。
決めること、そして決めたことを、ゴールにたどり着くまでみんなの見える所にできるだけ高く堂々と掲げることがリーダーシップ、つまりリーダーの最も重要な仕事です。もし決めたことが「間違えた!」と気付いた場合は「ごめん、自分の判断が間違いだったのでこのように変えます!」と速やかに掲げ直すことも【決めること】、大切な仕事の一つです。
特にその決断により、賛成vs反対的な分断が発生しそうな事柄こそ、なるべく早く力強い決断が必要です。時に『独裁!』とか『ワンマン!』の声を恐れるシーンですが、こういった場面でこそのリーダーシップ、つまり重要な仕事なのです。
そうでもない決断、例えば少し時間をかけてそしてみんなで協議して結論を出しても大丈夫な事柄については、リーダーシップ研修の一環くらいに考え、関係者を集めて協議して、場合により多数決で決めるなど、現場や次世代のリーダー候補に任せても良いでしょう。
ちなみに、リーダーが重要で緊急なことに時間をかけて民主的に決めるのは、私は反対です。ただし、自身が決めたこと、その理由を丁寧に関係者に説明することが重要なのは言うまでもありません。
『リーダーシップとは、決める仕事である』
ということについては、まあまあ早い段階で気付きました。
素早いジャッジは最初の頃はビビってなかなか出来なかったけれど、『早く決めることこそが仕事!』と考えるようになった頃から少しずつ出来る様になった気がします。(その判断が全く持って間違えていたなんてことも少なくありませんが!)
少し大きく出れば、ドラッカーさんはこのようにおっしゃっています。
Whenever you see a successful business, someone once made a courageous decision.
あともう一つ。
自分としてはそれがリーダーシップだとは思いもせず、若い時代から苦しみながらもやってきたこと、【波やウネリの高いとこへ舵を切る】です。
波やウネリのある場所、そこは何か変化が起きている場所です。
そんな場所へ舵を切るのは実は本能的に避けたいものですが、私の心の中にいるロック小僧から
『真ん中は安全そうに見えて実は危険やし、あんましオモロないで!』
みたいな囁きが聞こえるのです。そんな囁きが聞こえたらもうロックに行くしかありません。
あまのじゃく、単に少々おバカなだけかもしれません。
本当はそちらサイドには怖くて行きたくなかったことも多かったのですが、変化に舵を切ることで、そこに発生する何かしらのチャンスやキッカケになる人、アドバイスを貰える人に出会うことが数多くありました。そしてそんな小さな機会を度重ねることでより大きな変化に繋がっていったと、振り返り思うのです。
私が他の人からそうしていただいたように、本人には気付いてないような小さな変化のアドバイスや、チャンスを活かすための働きかけを、他者に対して適宜行うこともリーダーの役割です。そんな小さな機会を作りだせるリーダーになりたいと思っております。
経営を船の航海に例えれば、波やウネリのあるところに舵をきれ!と船長が考えているので、その船はちょいちょい揺れます。揺れる航海はたまに船酔いもしますが、波のない安全に見える航路ほど実は危険な航海かもしれず、あまり楽しいシーンや面白い人に出会えないのではないでしょうか?
リクルートの創業者、江副さんの言葉であり同社の以前の社是である
『自ら機会を創り、その機会によって自らを変えよ!』に近い感じです。
波やウネリのある場所では多くの機会と出会えます。自らそこに行かず、意図せず波をかぶったらヤバイし、波が来ないから自分の時代が来ない、と嘆いている人も多いですね。
ダメならダメで良いので、知らん顔せず一度はやってみることです。
恥ずかしながらこの私、自分自身が自覚している生来のDNA的キャラで言えば
『優柔不断で変化は嫌い』な上に『ビビリでテヤテヤ』です。
そんな私が今、このリーダーシップが大切だと思えるのは、ビジネス、経営という変化が避けられないシーンでの経験を重ねることで機会を得て、リーダーという仕事を30年間続けたことにより自らを少しだけ変えられたのかもしれません。知らんけど(笑)
2023お正月ベロベロの神様に初詣(高知駅)パンパン!
「世界平和とリーダーシップ、あと、できたらテヤテヤの神様を僕に授けてください!」
神仏尊ぶべし
頼むべからず!