ニシタイ 西葛西駅前タイムズ

Bigbeat 2026.07.30 ”エン”で挑むベトナム市場(後編) ~つながり、共に挑戦したから生まれたEN~


6月17日~6月19日の3日間、ベトナム・ビンズンでおこなわれたVIMF。


※VIMF会場

このVIMFというイベントはビッグビートのASEAN推進営業部にとって、今後を左右する大きな挑戦でもありました。実際に現地で運営をしてきたASEAN推進営業部メンバーを取材、現地での盛り上がりの様子をお届けします。
 

1. 出展効果の最大化を目指して

「”エン”で挑むベトナム市場(前編)」でお伝えした通り、「THE EN プロジェクト」は、”旅は道連れ”の如く、ENという旗印のもと共に展示会へと出展した日系企業が、個より面の力で最大限の出展効果を得てほしいという思いから生まれました。縁をつなぎ、円をつくることをコンセプトとしています。

会場中央に立ち上がった『THE EN』のランドマーク。その姿を見た瞬間、前編で描かれた「VIMFの旗印」がようやく実現したことを実感したメンバーも少なくありませんでした。


※施工の様子

「正直、ランドマークはもっともっと目立たせてもよいと思いました(笑)
ただ、しっかり目に入りますし、このタワーを目印として『日本企業のエリアだ』という認識は持っていただけていたと思います」
そう話すのは、ASEAN推進営業部メンバーでベトナム出身のベトさん。

今回のENエリアでは、各企業ブースへの送客施策のひとつとして、スタンプラリーや巫女服を用いた受付施策などにも挑戦しました。
ASEAN推進営業部でタイ・ベトナムに向けたマーケティングを担当するサイさんも言います。
「東南アジアの展示会は日本より色彩豊かです。サインやデザインについては改善点もありましたが、スタンプラリーや巫女服は来場者の方に興味を持っていただくきっかけになりました」


※巫女衣装に身を包んだ現地コンパニオンスタッフさん

実際、多くの来場者が「日本企業のブースだ!」と反応しながら受付へ足を運んでいたそうです。
プロジェクトの目的でもある、「点ではなく面の力」として、個ではなく17社がENという旗印のもと出展したことによる成果も一定出ていたと、メンバーは振り返ります。
実際、出展企業からはこんな声もいただいていたようです。

「2年前の出展時と比べ、今回は中小企業の多い地域性に合った来場者が非常に多く、手応えを感じることができました。また、今年はベトナム・ホーチミンに駐在員事務所を開
設する予定もあるため、今回の出展で得たご縁やご連絡先を今後しっかりフォローアップしていきたいと考えています。」(S社)


「香港から初めて参加しました。が、ビンズンは非常に大きな可能性を持つ地域であり、ベトナム市場におけるビジネス拡大や新たな協業機会を見出せる有望なエリアだと感じました。今回の展示会を通じて、今後の事業展開につながる多くの出会いと可能性を得ることができました。」(M社)

「周囲のお客様から本展示会の人気の高さを伺い、今回出展を決めました。会期3日間を通じて多くのお客様にご来場いただき、反応も非常に良かったため、来年はさらに大きなスペースでの出展を検討したいと考えています。」(T社)

「ベトナム市場の開拓を進めており、VIMFは現地の有力な潜在顧客と出会える非常に有意義な展示会だと感じています。今回で2年連続の出展となりますが、毎回多くの商談・協業の機会につながっており、その価値を高く評価しています。」(H社)

「前回のハノイに出展した時、ビッグビートのご紹介で今回ホーチミンの総合展示会に出展決めました。かなりお問い合わせが来ておりますので、展示会後もしっかりフォローアップし、成果まで繋げられると良いと思います。」(F社)

また今年2年目となる渡邊さんは、大滝社長直々の指名でこのベトナム出張の切符を手にし、現地ではじめてベトナムでの”営業活動”を体験しました。ニョクマム片浦さんとともにチャレンジした、展示会現場での営業活動の様子を教えてくれました。
「ENプロジェクト以外で出展をされている日系企業のご担当者にENのご紹介をしてきました。特に、現地に法人を持っている日系企業の方は熱心に話を聞いてくれたと思います。単にパビリオンを作るのではなく、それぞれのブースに相互層客出来るENの仕組みに興味を持ってくれたんじゃないかなと感じました。」
 

2. つながりが生むビジネスの可能性

現在のベトナムへの進出は、これまでの日系企業の海外進出と少し異なる部分がある、とASEAN推進メンバーの要、ニョクマム片浦さんはいいます。

「今までの海外進出は、すでに進出している大手企業へ売り込みをかけ、そこからビジネスを展開していくことが多かったように思います。でも今、現地で実際に奮闘している日系企業のご担当者に聞くと、まず大事なのは、現地でのセールス体制を作ることだと言います。そのためには、現地に人を派遣するだけではダメで、現地のパートナーを見つけ、そのパートナーと信頼関係を築くことが最も重要なんだそうです。そして優秀なパートナーをつくるには現地の情報にあかるくないといけない。だからこそ、日系企業同士のつながりや、現地パートナーとのつながりをつくることも、ベトナム展示会出展において、とても大事なことになります。」

「ベトナムでは来場者との出会いと同じくらい、出展者同士の関係構築が重要なんです」
と、マーケティング担当・サイさんもそう同調します。

今回、ENのもとで出展したことで、17社にもそんな横のつながりが生まれました。
17社が同じエリアに集まったことで、出展社同士の交流も活性化し、『この会社と一緒に何かできそう』という嬉しい会話もなされていたようです。

「やっぱり交流会はやりたかったな~」
というニョクマム片浦さんの声に、ASEANメンバーも頷きます。
今回はまず、出展いただいた17社の出展支援とENエリアの運営に全力を注ぎましたが、より縁をつなぐための出展社同士の交流会の開催は、今後の大きな宿題となりました。


 

3. Think Local & Go Global

今回のVIMFを通じて見えてきたのは、日本とベトナムが互いの価値を持ち寄ることで生まれる可能性でした。
ベトナム出身で、「日本で働きたい!」と来日し、ビッグビートへ乗船したベトさんは働くうえでそのような可能性を身をもって体感したといいます。
「ビッグビートで働き始めた当初は、ベトナムの価値観だけで仕事をしていたので、日本文化への理解が足りず失敗することもありました。でも、経験を重ねることで日本の人たちがどこに価値の重きを置いているかもだんだんわかるようになりました。それぞれの国の文化や価値観を理解しようとすることで良い結果につながることが増えてきたように感じます」
ベトナム人としての強みを失わずに、日本文化への理解を深める。それが自分自身の役割だとベトさんはいいます。



※ENプロジェクトにも熱が入るベトさん

海外から日本にやってきて日本の文化を学ぶ。日本もまた、ベトナムの価値観から多くを学ぶ。その先にあるのは、競争ではなく共創の世界です。
”メイド・イン・ジャパン”の時代が変わりつつあると言われる昨今でも、日本の技術やサポートに対する信頼はまだまだ海外で根強く残っています。

『いろいろ試したけれど、やっぱり日本の品質はいい』
VIMFの会場では、そんな声も聞かれました。
(現場運営スタッフからは日本のアニメや文化が好きだという声も多く、コンパニオンさんの巫女服も大好評で会期後に持ち帰ってくれたそう)

価格が重要視されることも多かったこれまでのベトナム市場で、価格ではない日本の”品質”が改めて見直され始めているのではないか 、とニョクマム片浦さんも話します。
「『日系企業は、現地で働くエンジニアが現地で修理などに対応できるように技術指導してくれる』、という話を現地でもよく耳にします。例えば製品に何かしらの不具合が起こった際に、企業の自国からエンジニアを派遣して対応するのではなく、現地スタッフが自らの力だけで対応できるように、技術を継承していくんです。だからそこに問題解決力が生まれる。単に”ものを作る場所と人”ではなく、”サービスが生まれる場所”を現地につくることで、高い品質を維持し、現地との共創を生み出していくのだと思います。」

日本の技術がベトナムの成長と結びつくことで、新しい価値が生まれる。今回のVIMFは、その可能性を感じられる場所でもありました。
 

4. ENは旅の旗印になれたのか

『THE EN』を立ち上げたとき、ASEAN推進営業部メンバーの面々はひとつの景色を思い描いていました。
出展社。パートナー企業。現地スタッフ。そしてビッグビート。
みんながENの旗印の下、笑顔で並んでいる景色です。
展示会最終日、ENエリアの前ではそんな思い描いた景色を見ることができた、とメンバーは振り返ります。

今回で3回目の協業となるVIMF主催のOMG社とビッグビートの関係性もより強固になりました。
「やりたいと言ったことに対して、何とか実現できるよう力を貸してくれる。本当に頼れる兄貴みたいな存在です」
兄貴分のような存在、カオ・タン・ルック 社長とは、すでに次回開催へ向けて、よりエリアを拡大するなどの嬉しい話も出ているそうです。

今回のVIMFで実現した光景が、ベトナムだけでなく、タイやインドネシア、ASEANの国々のいたるところで見られるようになることが「THE EN」が目指す3年後の目標です。
ASEAN各国のいろいろな展示会に「THE EN」のランドマークが立ち、その旗の下で出展社と来場者、そして出展社同士の交流がおこなわれている、そんな光景です。

「ENで出展することが、海外進出の一番の近道だと思われるような、そんな存在になりたい」とASEAN推進営業部のメンバーは声を揃えて話してくれました。

今回、VIMFに出展する日系企業の約4割が、今回ENエリアのもと出展してくださいました。さらにENに参加していない企業からも「次は一緒にやりたい」というありがたいお声をいただいているといいます。

ENのもとつながった「縁」は、より大きな「円」へと変わってきています。その円は、ベトナムだけに留まらず、すでにASEAN各地に広がりつつあります。
旅は道連れ世は情け、ASEAN推進営業部の旅はまだ始まったばかりです。

ニシタイも引き続き、ASEANを走り回る推進営業部の奮闘を追いかけていきたいと思います。


※昨年2025年に続き、オープニングのテープカットに参加した大滝社長

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