ニシタイ 西葛西駅前タイムズ

Bigbeat 2026.07.24 「働くって、実はすごく面白い!」中学生が挑んだ職業体験密着レポート

梅雨の終わりを感じる7月初旬。
ニシタイ編集部あてに、ビッグビートに2名の中学生が職業体験にやってくるというタレコミ情報が届き、さっそく現場に急行しました!

編集部がオフィスに到着すると、緊張感漂う張り詰めた空気の中、ビッグビートの多田さんと学生2名が会議室で対峙していました。こっそり話に耳を傾けてみると……?

初めは緊張の面持ちだった2人が、2日間でどのように「働く」ことに向き合い、どんな気づきを手にしたのか―ニシタイ新人編集者のZ2(ジーツー)が、その軌跡を密着レポートしました。

 

手探りだった職業体験プログラム

今回の職業体験をプロデュースしたのは、新卒で入社9年目を迎え、営業部やマーケティング部などを経て現在は総務を担当している多田さん(通称「パイン多田」)。
多田さんの自己紹介記事はこちら


実はビッグビートが職業体験の学生を迎えるのは初めての試みで、企画は手探り状態だったと言います。

「僕の中の職業体験のイメージは業務の見学や一部の作業的なお手伝い。でもそれだとどうしても受け身になるしその場限りで終わってしまう。そうではなく、当社における『本物の仕事体験』を通じて、働くことの意味、本当の楽しさ、今学校で学んでいることが将来の仕事にどう役立っていくのかなど、自分なりの『働くとは?』に答えを出してほしいと思い企画を練りました」(多田さん)

 

ビッグビートの職業体験スタート!

さて、ここから冒頭のシーンにつながります。
編集部がオフィスに到着すると、会議室で学生2名と多田さんが緊張感あふれる空気の中対峙していました。
多田さんが学生に「将来どんな仕事がしたい?」「仕事ってどんなイメージ?」など問いかけ、ビッグビートの仕事の紹介をしています。

現在中学2年生のIさんとAさん。
緊張なのか最初は口数の少ないお2人でしたが、よくよく話を伺ってみるとAさんの愛読書はビル・ゲイツ氏の自叙伝だったり、Iさんはビジネスパーソンが好むような上質な文房具を集めたり情報収集するのが趣味だったりと、かなりビジネス的な視座の高いお2人だということが判明(それをきいた多田さんが一瞬焦りの表情を浮かべたのを、編集部は見逃しませんでした)。

多田さんは平静を装い続けます。
「今回お2人に挑戦してもらうのは『展示会におけるブースのプロデュース』です。
お2人は今日から2日間、ビッグビートの営業担当になりきって架空の飲料メーカーへの展示会企画提案をし、最後はクライアントに向けてプレゼンテーションをしていただきます」

こうして幕を開けた2日間の職業体験。
事前の企画ワークでは、クライアントからのオリエンをうけて、製品理解・市場分析・ターゲット設定・メッセージ設計など、実際のビジネスさながらの本格的な企画立案を行いました。
また、同日に東京ビッグサイトで開催されていた「ものづくりワールド東京」にも足を運び、リアルなビジネス展示会を体感。プロが手がける空間演出や来場者の熱気を直接目にすることで、自身が企画するブースイメージの解像度をぐっと高めていきました。



真剣に話を聞く学生さんと内心焦っているパイン多田氏



ワークでは架空の飲料メーカーのオリエンをうけ、企画立案をする


ものづくりワールドを視察するお2人

 

いざプレゼンテーション本番!中学生の展示会プロデュース

2日目は、オフィスで初日のワークと展示会視察をもとにプレゼンテーションの準備。
パソコンに向かうその表情はまさに真剣そのもの。それぞれの進め方で企画を煮詰めていきます。
企画ができあがると、生成AIを施工会社に見立ててパースのデザインを依頼し、企画書を整え、いよいよ迎えたプレゼンテーション。
今回彼らに与えられたお題は、架空のフルーツソーダ飲料「フルポップ」の展示会ブースプロデュースです。ニシタイ編集部も固唾を呑んで見守る中、プレゼンがスタートしました。

【File.1】Iさんの企画:意外なターゲットと一貫したコミュニケーション戦略
Iさんの企画のポイントは何よりも「ジュースをあまり飲まない40代の大人」をあえてターゲットに据えたユニークな点です。無名の商品に興味を持ってもらうためのフックとして、コーヒーと掛け合わせたアレンジレシピを考案。「脳がバグる旨さ」という痛快なコピーで惹きつけます。 何より素晴らしいのは、そのプランがブースにきちんと反映されていること。40代が入りやすい落ち着いたトーンを基調としつつ、コーヒーとのアレンジレシピであることを大きく露出し、試飲コーナーも一番目立つ場所に設置。初めて商品を目にする人でも、何を訴求したいのかが一目でわかるような工夫がされているブースデザインです。

※Iさんが生成AIに「依頼」して作成したイメージパースです


【File.2】Aさんの企画:無名ブランドだからこその「体験」と「価値」の提供
続くAさんは、「疲れている人」「リフレッシュしたい人」をターゲットに、明るくカジュアルな空間をデザインしました。 驚いたのはその冷静な分析力。「無名だからこそ、社名より『国産果汁100%』という他社と差別化ができる価値を伝えるべき」と考え、メインサインにその魅力を大きく露出。味を知ってもらう試飲コーナーや、SNS拡散を狙うフォトパネルをメインに配置しました。 当初は「サウナやランニングマシンを置く」案も考えたそうですが、「疲れている人は運動を面倒くさがるはず」と来場者心理を想像してあえて却下。現実的な来場者心理までをも想像した、説得力あるブースデザインでした。

※Aさんが生成AIに「依頼」して作成したイメージパースです


 

2日間を終えて。中学生が見つけた「働く」ことの意味

すべてのプログラムを終え、ほっとした表情の2人へインタビューしてみました。
——2日間、本当にお疲れ様でした!今の率直な感想を教えてください。
Iさん:「めっちゃ楽しかったです。事前に聞いていた話以上に難しかったですが、そんな中でも理解できたところがたくさんあったので、理解できるとより楽しいと思いました」

Aさん:「最初にとても驚いたのはオフィスの開放的な雰囲気です。『職場』は堅苦しいところだと思っていたので、自分中のイメージが変わりました」


——おぉ、素晴らしい気づき!一番楽しかったのはどんな時でしたか?
Iさん:「やっぱり自分で考えて『作っている時』が一番楽しかったです。自分の中の考えやスキルをどれだけ活かせるか。自分が考えたもので『じゃあ、お願いします』って言われたら達成感があるし、なにより嬉しいだろうなと思いました」

Aさん:「全体を通して、思っていた以上に面白い仕事でした。最初は『依頼されて作って渡して終わり』だと思っていたんですが、作る前からお客さんにプレゼンして、作った後もサポートしていく。『作って終わりじゃなくて、相手と長い間関係を築いていくんだな』ということに気づきました」


——逆に難しかったことなどは?
Iさん:「難しいとは少し違いますが、こんなに一生懸命考えても、コンペになって失注してしまうことがあるときいたときには、社会の厳しさを感じました」


——「働くこと」に対するイメージは変わりましたか?
Iさん:「相手の目的や要望に沿いつつも、自分の考え・知識・スキルを活かして、いかに企画に盛り込んでいけるかが大事だと感じました。嫌いな仕事をやっていても本気になれないし、好きなことをやって相手に喜んでもらえて、お給料までもらえたら最高です」

Aさん:「仕事は社会の役に立つことだと思っていましたが、それだけではなく、自分が楽しむことが1番大事なのではないかと思いました。あと仕事は与えられるものではなく、自分から探しに行くものなんだということを新たに学びました」




できあがったパースを手にハイチーズ

 

パイン多田氏が職業体験プログラムに込めた想い

「ただの見学やお手伝い」ではなく本格的な企画ワークを用意した背景には、多田さんの強い想いがありました。
「実家が自営業で、幼いころから両親をはじめ『働く大人たち』がすぐ近くにいて、『仕事で人の役に立つことの素晴らしさ』を肌で感じて育ちました。中学生たちにも、僕が当時感じた『働くことの素晴らしさ』を全力で伝えたかったんです」

自身が日本のものづくりを支える人々に憧れ、その一端を担うビッグビートに入社したように、これからの未来を描く彼らにも「得意なこと・役に立つこと・好きなこと」が重なる仕事の面白さ、そして自ら考えたアイデアが形になり仕事に繋がる達成感を知ってもらいたい、という多田さん。「働くって面白い!」と感じてほしい彼の願いが、この実践的なプログラムには込められています。

2日間の彼らの様子や気づきをみれば、その想いはしっかりと伝わったのではないでしょうか。
 

 おわりに

真剣な眼差しで企画に向き合ってくれた2人の姿は、ビッグビートの皆さんだけでなく、取材していた私たちニシタイ編集部にとっても「働くことの原点」を思い出させてくれる貴重な時間となりました。


ところで・・・今回来てくれた学生さん、それはもう本当に優秀で、あるとき多田さんがハマロ元社長にポロっとそんなことをこぼしました。
パイン多田氏:「令和の中学生ってホント優秀ですよ、僕が学生のときなんて何も考えてなかったですもん」
ハマロ元社長:「多田それはな、今とか昔とかの話ではなくて、アホなヤツは昔からアホよ、これはいつの時代も変わらん」


「・・・なるほど、アホはアホなりにこれからも楽しくやってまいりますわ」と、どこか誇らしげにつぶやいたパイン多田氏でした。




昔も今も何も考えていないパイン多田氏



ニシタイ編集部:Z2(ジーツー)

 

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