ニシタイ 西葛西駅前タイムズ

Bigbeat 2026.06.09 ”エン”で挑むベトナム市場(前編)

VIMFとの出会い

ASEAN各地を飛び回り、ASEANビジネスの次なるステージへの「仕込み」をしているというニョクマム片浦さんに密着していたニシタイ編集部に舞い込んだ1枚の写真。

 
※5月開催VIMFハイフォンにて

ニョクマム片浦さんとがっちりと熱い握手をかわす、このイケイケな男性はいったい誰なのか。

編集部が調べたところ、このイケイケ男性との出会いは2年前の2024年まで遡ります
10年前、当時の代表・濱口氏に喝を入れられ、背水の陣で挑んだASEANビジネス。
※詳しくはこちら:ニョクマム片浦が見たハイフォンのフィーバー。製造業の未来を「仕込む」現場から

道なき道を試行錯誤して進むも、なかなか思うような結果に繋がらない日々。
しかし片浦さんは諦めることなく、”地道な営業活動の先にこそ道はひらける”と信じて日々活動を続けていました。
そんな中、会いに行ったクライアントとの打ち合わせの中で、思わぬ光明に巡り合います。

それがこの、「VIMF」という展示会でした。
※詳しくはこちら:Vietnam Industrial & Manufacturing Fair (VIMF) 2026 - ベトナム・タイBtoBマーケティング総合支援 

もともと現地で展示会ビジネスを手掛けていた、Bigbeat Vietnam代表のフイさんですら知らなかったというVIMF。しかし、調べてみると多くの日系企業が出展しています。

「これだ!と思いましたね。すぐに主催会社にアポイントをとり、オフィスに乗り込みました」

主催者であるOMG社で出迎えてくれたのは、冒頭のイケイケ男性の正体、OGM社長のCao Tan Luc(カオ・タン・ルック)氏でした。
さっそくその場で商談が始まり、片浦さんの奮闘の結果、ビッグビートが「日本企業向けの窓口となる総代理店」として参画できることとなりました。

「試されていたのは、まずは英語力。ちゃんとベトナムと日本の橋渡しとなれるような英語力があるかを見られていたように思う。あとはもちろんビッグビートのBtoB市場における知見なども要素のひとつだったと思います。でもいちばんは、熱意。このベトナムの地に、どれだけの熱量で日本企業を誘致し日本の技術を届けたいと思っているか。眼光するどいCao Tan Luc氏を前に、なかなか緊張しましたが、とにかく必死に自分の想いを伝えました。
英語力が認められたのか、熱意が伝わったのかはわかりませんが、結果的に 『日本企業向けの窓口となる総代理店』という立場を任せてもらうことができました。」

クライアントからの言葉、そして主催者社長との出会い。様々な”縁”によってASEANビジネスの大きな飛躍の一歩となるかもしれない可能性の糸を手繰り寄せた片浦さん。

そして、片浦さんが現地で踏ん張っている間、日本のビッグビートオフィスでもASEANビジネスを今後どう切り開いていくか、と頭を悩ませている人物がいました。
ASEAN推進営業部、責任者でもある大滝さんです。


※2025年のVIMFにて。ASEANの未来について語り合う(?)大滝さん・左と片浦さん・右
 

突破口はできた、さあどうする?

「走り出したASEANビジネスを、ここからどうやってさらに加速させていくか、ということが非常に大きな課題でした」

そう語る大滝さんは、ビッグビートOBであり、大手広告代理店のクリエイターに相談します。
ASEANビジネスの旗印となるサービスブランドをつくりたい、という相談でした。
しかし当時はまだ試行錯誤を繰り返しながらのチャレンジでもあり、ブランドをつくるための環境が整っていないとの判断から頓挫。
まずは地道に、ベトナム現地や日本国内の営業に注力し、クライアント案件の支援実績を重ね、ビジネスの土台をつくるための活動に重点を置いたといいます。

それから2年経った今年、ようやく場が整ったということで一度は頓挫した「ビッグビートASEANビジネスのブランディングプロジェクト」が動き出しました。

当時大滝さんより相談を受けたOBのクリエイター「タイヘイさん」も、縁あってビッグビートへと戻ってきています。
まさに「機は熟した」タイミングでのプロジェクト始動だったと、タイヘイさんは言います。

そもそもなぜ、ASEANビジネスに旗印となるブランドが必要だったのでしょうか。

「VIMFに日本企業向けの窓口となる総代理店としてはじめて参画したのが2025年。出展企業は4社でした。
しかし、どこまでビッグビートが出展各社の成果に貢献出来たかは、正直未知数でした。会場内はとても広く、日本のブースへ誘致する何かがあるわけでもない。単に出展場所を提供しているだけ。
それではビッグビートが日本の代理店として立つ意味がないのではと思いました。ビッグビートを介して出展いただくからには、出展社にとって最大限の効果につながるような支援ができないものかと思ったのがきっかけです」(大滝さん)


かつて、世界中で信頼と品質の証として知られた『メイド・イン・ジャパン』の時代。
その時代が今すでに変わってきていることについて、大滝さんは、
「日本の技術力を持って日本国内で作られたものに価値があった時代から、日本の”匠の技”と言われるような国内で伝承されてきた技術を、海外の成長著しいものづくりの市場に取り入れ、その技術をより広く世界に伝えていくことで価値が生まれていく時代になっている気がします」と言います。
それは単なる「輸出」ではなく、現地との共創や海外技術との融合によって生まれる新しい「日本のものづくり」のかたちでもあります。

ASEAN市場にもっと日本の素晴らしい技術を知ってもらいたい、製品を知ってもらいたい。
そう考えたときに、日本から海外に出ていく企業を支援できる大きな旗印を自分たちでつくれないだろうかと思った、と大滝さんはプロジェクト始動の背景を振り返ります。

そして、生まれた旗印が『THE EN』です。


 

いざ、VIMFへ

『THE EN』のまず最初の役目は、VIMF出展の旗印になることでした。

●『THE EN』で出展すれば、会場の一等地に出展できる
●『ビッグビートが用意する船に乗れば、よりたくさんのビジネス機会に出会える


そんなふうに出展社の皆さんに思っていただきたい、と大滝さんは続けます。

今回の「VIMF2026」では、会場造作として『THE EN』を掲げたランドマークを立ち上げる予定だと言います。
「会場内でいちばん目立つエリアにする!」と意気込むのは、クリエイター・タイヘイさん。
各ブースへの送客を促すための回遊施策なども計画しており、点でなく面の強さを最大限に発揮し、ベトナム市場に切り込んでいくようです。


※イメージ

「場所を提供するだけの単なるパビリオンではなく、それぞれのブースへの相互送客がなされるような場所にしたいと思っています。
単独で出展するだけでは接触できなかった来場層との接点ができたり、ベトナム現地の来場者がこの場でいくつもの課題の解決策を見つけられたり、そんなことが実現できればいいなと思っています。
『ENのブースに行ったら新しい発見があった!ENにのっかって出展したらめっちゃ人が来た!次回もまたENで出展したい!』なんて声を出展社の皆さんからいただけたら、もう大成功ですね』(タイヘイさん)


出展社の益がベトナム現地のビジネスの益をもたらし、『THE EN』のもと出展したいという企業が増える。
『THE ENプロジェクト』の最終的なゴールは、その”三方良し”の関係性をつくることにあるのです。

1人では心もとない、でも一緒にいったらより大きな成果につながる。
ASEANやベトナムへの進出に少し足踏みをしている企業も、思うように成果につながらないという課題を持っている企業も、「一緒に行こうよ!」という掛け声のもと集い、ASEANという大きな旅への道連れとなる。
まさに『旅は道連れ世は情け 』。
そうして生まれた縁がより合わさって大きな円になって円満な未来をつくっていく。
それが、『THE EN』のテーマです。

2025年に4社だった日本企業の出展社は、今年6月にビンズオンにて開催される「VIMF 2026」では、なんと17社に増えました。
54平米から126平米に増えた日本企業の出展場所は、会場のもっとも人通りの多いメイン導線が交わうど真ん中、まさに一等地です。


※2025年のVIMFにて。OGM社 Vickyさん(中央)を中心とした、ASEAN推進営業チームとのワンカットが今年も見られるか・・現場からの便りが楽しみです。

片浦さんがつないだ縁から、まさに今大きな円となり、VIMFの成功に向けて熱量が高まるビッグビートのASEANビジネス。

現地の施工現場との調整もなかなかに骨が折れるようで、様々な紆余曲折がニシタイ編集部にも漏れ聞こえてきますが、円滑に進み大団円のうちに会期が終了することを願い、引き続き『THE EN プロジェクト』の動向を見守っていきたいと思います。

会期後にお届けする現場レポートも含む後編もぜひお楽しみに!

著者・小塚

”エン”で挑むベトナム市場(後編) ~つながり、共に挑戦したから生まれたEN~はこちらから!

Recommend
Ranking
  1. タイのプロサッカー選手馬場さんの「選ばれる自分になるために」
  2. ビジネスと競技の「二刀流」|ゴルファー経営者 ツーリッチ豊島 豊さんに学ぶ、適応力の重要性
  3. Bigbeat LIVE 続報!なぜ神田明神で「ちょいな」なのか? 渦中のハマロ氏に突撃してみた
  4. ハマロの集大成『Bigbeat DNA Book 第四版』完成! 〜道連れたちへ贈る、未来へのガイドブック〜
  5. 真夏のBigbeat LIVE、2026の開催は??
Mail magazine