社長コラム 2022.07.28 かつて若者だったオトナからこれからオトナになる若者へ
1981年3月20日(金)、夜叉 of The Rock! と言うコンサートを高知県民文化ホールで開催しました。
高校の卒業記念つまりは大学受験の真っ只中にバンドの仲間たちと半年ほどかけて準備、開催しました。
これはそのイベントのパンフレットです。
『入場料(確か300円)だけでは千枚売っても赤字になる……では広告を集めよう!黒字になったら、赤十字に寄付する、と言う大義名分を建ててやろう!』と決めました。
学校の同窓生はじめ、知り合いのお店や会社にお願いに回り、結果、広告をなんと48社集め、チケットも千枚近く売ることができ黒字になりいくらか寄付することもできました。
コンサートは大成功しましたが大学受験の方は当然、、、撃沈です。
この古いパンフレットは先日、還暦の誕生日を迎えた際に、故郷、高知の中学高校の後輩(なんと、女性!)からこのようなレターとともに贈ってもらいました、42年前のモノです。
どこのどなたがこれを保管していたのかはまだ聞いておりませんが、首謀者自身さえ忘れていた物であり感動しました。
当時(10代後半の頃)を思い返してみました。
エレキ=ロック=不良、高校生は永ちゃんのLIVEに行ってはならぬ!という今では冗談みたいな通達も出された時代です。
しかし教師や親、オトナからの指導とは反対のことがやりたいのがまあ普通ですね。
長髪、ボンタン、なるべく薄いカバン、隠れて原チャリ、お酒にタバコそして女の子。。。
(*ちなみに私の母親は、ロックをやったり、女の子と遊んだりは全く叱らず、むしろ応援してくれるちょっと変わった人でした。)
「オトナになって少しばかり偉くなったら、こんなワケわからないルールを押し付けたり、くだらん説教する奴らを成敗してやろう!」と思っていたのですがあれから40年、
還暦もすぎて年齢だけは立派なオトナ(ジジイ)になりました。
成敗するはずが、成敗されるオトナになってないだろうか?!
例えば前々回のコラムで書いたビジネスのファッションについて。
スーツ&ネクタイと言うスタイルは私は嫌いではなく、どちらかと言えばかなり好き。
大切なビジネスシーンで、半袖シャツや背中のリュックは個人的にはあまり好ましいと思えません。
例えば、先日お会いした取引先の営業さん。
仕立ての良さそうなスーツに見るからにお仕立ての綿100のシャツ&カフでビシッと着こなしてました。
このビジネスを、私との共有時間をとても大切にしてくれていると言うことがヒシヒシと伝わってきてこちらの背筋も伸びる想いがします。
伝統や文化を守るということは、そのシーンを大切に歴史を紡いできた人々への敬意であると言えます。
こんな大人仕様のスタイルをしっかりマスターしたのちに、丸首Tシャツやクルブシ出したスタイルを決めればさらにかなりイケてる感じになるのではないか、と思います。
ファッションだけではなく、色んなシーンで若者たちにこんな風に思うのは単にウザいオトナになってしまったのか?と、時折反省します。
しかしながら、口当たりはいいけどあとでえらい目にあう甘いお酒みたいな、一見すると物分かりがいいオトナにはなりたくないなぁ、と思います。
まあ、こうやって新旧がせめぎあいながら、時代が変わり新しい文化が根付いていくのでしょう。
このライブをやらかしたころ、18歳のハマロは今のそんな私をどう見るだろうか?
などと、このパンフレットの広告集めでかけずり回った頃を思い出した次第です。
現在のLIVE映像(演ってる曲は同じ感じ) https://www.youtube.com/watch?v=zRyFbeOgvsk
広告買ってもらってイベントの企画運営!
あれ?今も同じことやってる!