Bigbeat 2019.04.25 【新刊インタビュー】著者・濱口が語る!本の読みどころとウラ話



「ニシタイ!」新米編集者Iです!

このたび、2018年にトップマーケター12名を招聘して行われたビッグビート主催イベント「Bigbeat LIVE」での全講演を一冊にまとめた『Bigbeat LIVE BOOTLEG 2 ~BtoBマーケターたちの挑戦~』が出版されました。
 
そこで、本やその題材となったイベントについてBigbeat LIVE 2018のキーマンたちにインタビューを実施。
第一弾では、著者でありBigbeat LIVE主催者である弊社代表・濱口が、イベントのヒストリー、そして本の読みどころを語ります。




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自分たちが考える「マーケティング」を体現したい

- 本について伺う前に、「Bigbeat LIVE」を開催した経緯を聞かせてください。

濱口
私たちはBtoB企業のマーケティング活動を支援する広告会社ですが、マーケティングとは、ほぼ“選ばれる機能”だと思っています。そのマーケティングとは何か、という私たちの考え方の体現としてBigbeat LIVEをはじめました。

これまでの広告代理店のビジネスは、発生した案件ベースの仕事を何社かでコンペティションをし、受注し、その仕事が終わるとまた次のコンペ…、この繰り返しです。
この流れは間違いではないが、その状態を変えたいと思いました。

- その状態を変えるとは?

濱口
クライアントにとってコンペが必要なケースもあることは理解しています。
また、参加企業にとってはコンペによって今までお付き合いのなかった企業とのつながりが生まれるので、双方の視点からすべてのコンペがなくなることが良いとは言えません。

ただ、コンペに勝つためだけに日々労力を費やすのではなく、私たちが選ばれる存在になるための活動に最大限の力を注ぐ状態にすることが理想です。
選ばれること、それはまさにマーケティングなんです。
クライアントから「ビッグビートとやりたい!」と言ってもらえるほうがいいですよね。

例えば100円、200円、300円のものがあったら、300円出しても選ばれる状態がいいに決まっています。スターバックスが選ばれているように。

では、どうやったら私たちが選ばれるか。

自分たちの考え方をちゃんと伝えることです。
自分たちの考え方は何かと言うと、「マーケティングとは選ばれること」。禅問答みたいですね(笑)。



- その考え方を伝える場として、Bigbeat LIVEがあるということですか

濱口
はい。イベントを通して登壇者や私が考え方を伝えることで、同じような考えを持つ方の共感もいただける。
それから、マーケティングはこうやるんですよ、というマーケティングの体現もできます。

インナーマーケティングとしての目的もあります。

ビッグビートを変え、次のステージに持っていくために、BtoBマーケティングのトッププレーヤーのお話を聞くことで、社員がトッププレーヤと自分のギャップを知り成長するという意味でも必要です。
だから、怖いけどやってみようと(笑)

- Bigbeat LIVEを通じて、共感する諸先輩や仲間の意見や価値観も得られる。
その方々の考え方を発信することが、つまり自分たちの考え方を発信することにもなると。

濱口
はい。そういう「場」も作れますし。


選ばれるために、新しいフィールドに挑戦する



濱口
ビッグビートでは半期や四半期に一回、社員全員で集まって全体会議をやっていますが、2016年9月に行った全体会議での私のプレゼンテーマは「お外で遊ぼう」。
これから外(今までやったことのないフィールド)に出るぞ、と。
普段、広告会社はカンファレンスイベントをたくさんやっていますが、それを自分でやってみよう!私たちが選ばれるための活動をやってみたいんだ!と。

そして、もともと持っている「ニシタイ!」というメディアをリニューアルし、それと連動させて自分たちを主張してみる。まさに自分たちのマーケティングです。

実は、これは広告会社としてかなり勇気のある決断です。広告会社は、あまりそういうことはやりません。黒子みたいな存在ですから、お客様の言う通りにやるというのがひとつの考え方です。

でも僕らはそうじゃなくて、極端に言えば、選んでもらえたらそれでいいと思っています。
僕たちが今のメンバーで、いい仕事をして、利益を出して、幸せになって、いい未来をつくっていければいい。Bigbeat LIVEは、その会社としての考えの体現でもあるんです。


本はお客様とのコミュニケーションツール



- Bigbeat LIVEを本にしようと思ったのはなぜですか?

濱口
最初から本にしようと思ったわけではありません。
イベントの開催は8月ですが、暑いなか、500人もの人がパッションや期待感、何かしらのエモーションをもって集まり1日を過ごします。これを1日限りのエネルギーで終わらせてしまうのはもったいないと思うし、そのエモーションや期待感を高めてもらうプレイベントや、イベントの余韻が残るアフターイベントをつくりたかった。

Bigbeat LIVEだけでなく、1年を通してコミュニケーションをつくっていく方法はないだろうかと考えたときに、プレイベントとして、Bigbeat LIVEの登壇者と私がインタビューや対談をし、そこでお話ししたことをデジタルメディアで伝えていくのはどうかと考えました。
また、いまイベントを作っていますと奮闘努力しているシーンを面白おかしくSNSのコミュニティで伝えていく。つまりイベント開催前まで、その舞台裏を見せちゃう。

そのほか、登壇いただいたり、仲良くなった方を集めて「おきゃく」という10-20人の小規模イベントも昨年から始めました。



ただ、せっかく良いコンテンツ(Bigbeat LIVE)が出来たから、自社メディアやイベントに訪れていただいた方だけでなく、もっと色々な方に知ってもらいたいし、深く理解してもらいたい。それには思いっきりアナログな「本」がいいんじゃないかと思ったんです。

日本における本や書籍は、世界もそうかもしれませんが、メディアのステイタスとして今もまだ高い気がしています。
ブログでの発信も言いたいことは伝わりますが、一冊の書籍になっていることでより深く知っていただけるのではないかと。

このように、イベントの前後で「Bigbeat LIVEをやるぞ」と発信していきます。
イベント開催3~4ヶ月前にデジタルメディア(オウンドメディアの「ニシタイ!」やSNS)で情報発信 → 8月にBigbeat LIVE開催 → 終了後に小規模イベント開催(おきゃく) → 半年後に本を出版 → 数ヶ月後に次のBigbeat LIVEがある…という、ひとつの物語です。

私たちの会社のキャッチコピーは「ビジネスに物語を」。
Bigbeat LIVEや小規模イベントの開催、本の出版は、僕らのひとつの物語なんです。
ビッグビートを選んでください、というメッセージを込めて。



- 本の読みどころを教えてください

濱口
『コトラーのマーケティング4.0』のような専門的な本、またデジタルマーケティングなどのHow to本は世の中にたくさんあります。

この『Bigbeat LIVE BOOTLEG 2 ~BtoBマーケターたちの挑戦~』には、実際に現場でBtoBマーケティングを実践している人たちのチャレンジ、取り組み、失敗例など生の声が書かれていて、実はこういう本はあまりありません。
大企業から15名規模の会社の方までとバラエティに富む、総勢12名のマーケターが集まり、彼らの本音、Struggle、奮闘努力している姿が赤裸々に書かれている。自分で言うのもなんですが、ユニークな書籍になっていると思います。ぜひ本を通して、演者一人ひとりの情熱に触れてみてください。

- 最後に読者へメッセージをお願いします

濱口
みなさんは、明日を、来年をもっとHappyにするために仕事をやっていると思います。
しかし、ここ数年の日本はそういう空気を感じることが少なく、今、自分が頑張っていることが幸せな未来につながっているのだろうか?という気持ちになることがありませんか。

私たちに出来る、自分と周りの環境をHappyに(より良く)することって何でしょうか。

その答えは”マーケティング”だと思っています。

自分らしさ、自分たちの商品の良さ、創りたい未来を、きちっと世の中に伝えていく、
それによって選ばれる状態を作る。それがマーケターの仕事です。

私たちは、本や活動を通して、マーケターの皆さんの力になりたい。
そして、より多くのマーケターの皆さんと良いパートナーシップを築くことができれば幸いです。

- ありがとうございました。

 

次回は、Bigbeat LIVE 2018に携わったビッグビート社員による新刊座談会!
社内外の現場でマーケティングを実践する彼らが、イベントや本から何を得て、そして活かしているのか。
本の読みどころも含め、フリートークで大いに語り合ってもらいます。
どうぞ、お楽しみに♪




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【NEWS】ビッグビートから新刊が出ました♪
最前線で走り続けるトップマーケター12名を招聘して行われた、ビッグビート主催のカンファレンスイベント「Bigbeat LIVE」(2018年開催)。そこで語られた、トップマーケターたちによる「現在進行形の挑戦」をテーマにした全講演を一冊に凝縮!マーケター必読書です!
『Bigbeat LIVE BOOTLEG 2 ~BtoBマーケターたちの挑戦~』濱口豊【著】
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 『生・おきゃく』vol.9 5/23(木)開催!


現代のビジネスは、売り切り型モデルからサブスクリプションモデルへと変化を遂げてきていますが、
サブスクリプションサービスを持つ企業には、必ずといっていいほどカスタマーサクセス部門が存在しているのをご存知ですか?

サブスクリプションサービスは新規顧客の獲得や、継続的な収益の確保といったメリットを持つと同時に、簡単に他社サービスへ乗り換えられてしまうリスクも持ち合わせています。
では、顧客マーケティングは何を起点にスタートするとよいのでしょうか。
「カスタマーサクセス」を実現し、企業利益につなげるためにはどうしたらよいのでしょうか。

第一部の講演では、多数の成功例を持つゲストがカスタマーサクセスを軸に既存顧客へのマーケティングについて語ります。

第二部はネットワーキング。
高知の鰹のたたき(初鰹のシーズンです!)など、おいしい食べ物や飲み物を楽しみながらゲストと直接トーク!
(これが「生・おきゃく」の醍醐味です~^^)

ぜひご参加ください。

≫≫イベント詳細・お申込みはこちら ※本イベントは終了いたしました
 
 
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