(元)社長コラム 2025.10.30 昭和オヤジの三種の神器

「人生で失くしたくないものは?」と問われたら多くの人の答えは『自身と家族の健康!』であろうかと思います。

昭和世代オヤジの酒席での話のツマミは、

・仕事
・髪の毛
・妻


が、失くしたらちょっと困るな、という三種の神器となるようです。(ハマロ総研調べ)

私は30年ほど広告会社を経営しました。

なんの後ろ盾もないベンチャー企業の存続率がかなり低いことは覚悟していたので、
仕事を失う、つまり自らの会社が倒産することへの恐怖は常に抱いていました。

20年ほど前、よく競合していた広告会社が倒産しました。
その会社が担当していたイベント案件の一つが当社に引き継がれたのですが、
クライアントの会議室で行われた引き継ぎミーティングでの旧知の社長さんの表情は、今でも忘れられません。

経営者が仕事を失う(つまり会社が倒産する)と、クライアントさんやパートナーさんへの大変な迷惑、そして何より共に働く仲間の人生に大きな影響を与えるわけです。

お金だけではなく、自らが大切に育んできた多くのもの、大切な人との関係を失う恐怖は、起業や経営への夢や希望とは対極にあります。

ピンチの際、共に経営した妻には

「最期は粉もんや!粉もんの商売やって生き残るのだ!タコ焼きとかお好み焼きなら自信がある。売れんかったらそれ食べてしのごう!」

みたいなアホな会話を何度もしました。

「なんとかなる、なんとかする!」と自身に言い聞かせるしかないのですが、
まあほとんどの経営者の方もそんなもんではないでしょうか?



(30年の節目に開催したBigbeat LIVEにはクライアントさんやパートナーさん、かつて一緒に働いた仲間たちも参加してくれました。感謝!)


髪の毛について言えば、多くのご同輩はすでに諦めモードです(笑)。

私も40代の後半頃に急激に寂しくなりました。

そもそも髪質がホワホワで儚いDNAを母親より受け継いだので、過度な期待はしていなかったのですが、若い頃から「パツキン(金髪)にしたい!」というおバカな希望がありました。

「髪があるうちにその願い叶えたい!」
そんな話を行きつけの美容院のササキさんにしたところ

「それならとびっきりエエのがありまっせ!」(とは言わなかったけど)
と薦めてくれたS社の育毛剤のおかげで、儚いながらもなんとか踏みとどまってくれていました。

さて、いつ金髪にするかとタイミングを考えておりましたが、、、
零細広告会社社長の大切な仕事は金策(つまり金融機関との交渉)とトラブルへの対応(多くはクライアントさんへの謝罪)です。

この2つの仕事を行う際にオツム金色の社長はあまり効果的ではありません。

この夏、社長を代わってもらったタイミングで、小さな夢が一つ叶いました!


63歳金髪デビュー!

・想像以上に似合っている!(自画自賛)
・髪質が変わるせいか、ボリュームが出て多く見える(気がする)

ご同輩の皆々さま、キンパツ、憧れでしょう?お勧めします!
大丈夫です、オヤジの髪の色なんか誰も気にしてないので!
勇気を持ってどうぞ(笑)

3番目の「妻」についての話は、紙面の都合上割愛させていただきます。
おあとがよろしいようで。。。




 

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