社長コラム 2024.08.30 アットホームでワンチームな会社とは!

アットホームでワンチームな会社とは!

はて?

時折 「Bigbeatさんはアットホームですね!」と言われることがあります。

多くの場合、おそらくは褒め言葉というか「良いですね!」というニュアンスであろうことは理解しているのですが、実は、ちょっと複雑というかひねくれた感情が湧くのです。(褒めてくださった方、スミマセン!)

私が『アットホーム』という言葉に感じる、そのひねくれた感情とは

「仲良しこよし、傷を舐め合うような感じ!」というもの。

私がちょっとおかしいのかもしれませんが、もし私が求職者なら求人広告に「アットホームな職場です!」と書いてあったらそこは選びません。

そんなひねくれ心とは矛盾するかもしれませんが、会社は『HOME(ホーム)』でありたいとは思っています。


(これは八ヶ岳オフィスで迎えてくれる当社看板犬のミュージ)


30年以上前、駆け出しのアドマン(広告屋)だったころの話です。

当時はとにかく当たって砕けるのが営業。事前のアポイントなんぞはあってもなくても、会えるまで買っていただけるまで突撃。自分の仕事(案件)は自分で創るもの、という社風の会社で鍛えられました。当然、なかなか厳しい目にも合います。(もちろん自分の至らなさが引き起こした事態がほとんどですが)

ある日、新宿にオフィスのあるクライアントさんとのハードな打ち合わせが19時過ぎくらい終わり、精魂尽き果てだいぶくたびれた、というか心がヤサグレた状況になりました。

当時私は阿佐ヶ谷に住んでおり直帰しても良かったのですが、何かの用事もあって御茶ノ水のオフィスに戻ることにしたのです。オフィスに到着すると、とっくに帰宅しているはずの上司が待っていてくれました。泣きそうな心ではありましたが、なんとか笑顔を作って報告したのを覚えています。

思い返せばその時だけではなく、外回りから帰れば、上司やチームの先輩、そして隣の部の人もあれこれと声をかけてくれました。

今思えば、そこ(職場)はホーム、野球のホームベースのように帰るべきところ、であったように思います。


(これはホームベース)

そんな意味で、当社Bigbeatは、働く仲間たちが展示会やイベント運営でくたびれたり、何かに傷ついた時にも、安心して帰りたくなる『ホーム』でありたいと考えているのです。

この『ホームである職場』とメディアや求人広告などで表現される『アットホームな職場』って全然違うと感じているので、複雑な感情になるわけです。元々のホームの意味は同じですが、使われ方で意味が変化したのかもしれません。

同じように違和感のある言葉が『ワンチーム』。

数年前にラグビーのワールドカップの時に喧伝されました。ラグビーの日本代表チームのそれはワールドカップで勝つという高い目標、強固な意志を持った個人(ONE)が集まったチームという意味ですが、そのあと世間で流行った『ワンチーム』は『アットホーム』と同じようにどこか都合よく編曲されているように感じます。

過去のコラムをご参照ください

私はそんな風潮が嫌で、社内の若えもん達には、

「本当のワンチームとは高い目標を持った個人、I(自分)、つまりONEがその目標を実現するために集まったチームのこと。勝って和を創るチームであって、仲良しこよしになろうと和を創っても勝てるわけがない!自分の弱さを気分的にカバーするためのチームはワンチームとは言わないのだ!」
と吠えておりました。

主語はI=私で話し、自ら仕事を創り、自らの意思で未来へ変化する機会を創り出すスタイルはちょいちょいくたびれます。『お外』では大変な目に合うことも多いです。そんな時にオフィスに戻り、上司や仲間の顔を見るとホッとしたり、明日も頑張るか!みたいな気持ちになれるホーム、ワンチームで在りたいと、心より思いながらBigbeat号の舵を取っております。(この船、よく揺れます)


(Bigbeat in Bangkok アロハロハツアーにて)

経営者の役割は、自社が在りたい姿や理想をより高く掲げて仲間に伝えること。そして掲げるだけではなく、制度やルールにしっかりと反映させることが必要です。

問題はここからです。『掲げて反映させる』つまりプランすることは、ほぼ誰でも間違えずにできますね。

その先、経営者が先頭に立って行動することで、ともに戦うリーダー達が共感してくれて、全ての仲間達と行動する。その積み重ねが企業文化を生み出し、理想のホーム、ワンチームに近づいていくのです。

恥ずかしながら、広告業界の片隅で29年間、このBigbeat号の舵を取ってまいりましたが、まだまだ理想の姿には程遠いなぁと感じています。

冒頭の『Bigbeatさんアットホームですね!』って言われてひねくれた感情になるのは、理想とのギャップ、自身の力不足であることを、このコラムをしたためながら受け止めております。

30年目の航海においても、1%も諦めることなく理想のホームを目指し、ワンチームになります!

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