Bigbeat 2022.06.14 ダメだしされても七転び八起き!新人3人のマカナイ奮闘記録


ビッグビートには「マカナイメシ」というものがあります。
「マカナイメシ」とは、主に若手が中心となって行う社内のインナーコミュニケーションの取り組みを指し、ビッグビートの企業文化を形作る非常に重要なものです。
これまでには、ディズニーランドで入社式や、コスプレ野球、ケロリンの桶で酒盛り…、などなどなんでもあり!なマカナイメシが企画されてきたと聞いています。
その根底にあるのは、「一緒に働く仲間を楽しませられなければ、お客様をHappyにはできない!」 というオモイ。
数々の先輩方が「マカナイメシの鬼門」をくぐりアドマンとしての 第一歩を踏み出しました。


(左)T木、(真ん中)T田野、(右)K林

そんな「マカナイメシ」を今年任されたのは、4月に入社したばかりの我々新人3人組!
入社間もない我々は最初の企画に今年5月に還暦を迎える濱口社長の誕生日パーティーを選びました。
濱口社長の誕生日でマカナイメシの練習を・・・いえいえ!せっかくの節目のお祝い、自分たちも何かしたい!中心になって盛り上げて今年の新人の存在感を社内にしらしめたい!その想いから決めました。

不安でいっぱいでしたが、グズグズもしていられません、早速ゴールデンウィーク前から動き出します。

まずは案出しです。
「誰に喜んでもらいたい?」「もちろん社長!」
「じゃあ何をして社長を喜ばせたい?」
「クイズ大会は?」「人生ゲーム!」「いっそのこと運動会?(笑)」
どんどんアイデアが出てきます。
大方やることが決まってさあ、次は準備にかかります。

しかしいざ企画を進めてみると早速壁にぶち当たりました。
「あれ、なんか違う……」
どうやっても、この企画で喜ぶ社長の顔や盛り上がる社内の様子が思い浮かばないのです。
何かが足りないような気がしました。
そこからは、もう堂々巡り。
案が出ては消え、出ては消え、結局私たちは振り出しに戻ってしまいました。



困り果てた私たちは先輩方にアドバイスを求めました。
これまでの経緯や企画案を一通り先輩方に説明して、「どうでしょうか…。」と尋ねると、先輩方から、「それで、この企画で社長に何を感じてほしいの?テーマは何?君たちの案はHOW(何をするか)が先走って、WHAT(何を伝えるか)が足りないよ」

ハッとしました。
私たちは、楽しいことを決めるだけで、その企画の根底にある”社長に何を伝えたいのか、どう感じてほしいのか”を全く考えていなかったことに気付きました。
核となるWHATが抜けていては、企画が二転三転するのは当然です。

アドバイスを受けて、私たちはそのWHATの部分から再び企画案を考えていきました。
しかしこれがなかなか進みません。社長に伝えたいことはたくさんあるのに、それがカタチにならないのです。
「伝えること」「表現すること」、その難しさを実感しました。
行きづまった私たちは改めて、なぜ社長の還暦を祝う誕生日パーティを行うのかを考え直すことにしました。
今年は社長にとって還暦の年。調べてみるとどうやら還暦とは“暦を一周すること”で、生まれ変わって新たなスタートを切る年を意味するそうです。
そして今回の「マカナイメシ」自体についても、コロナの影響でここ2年間開催できていなかった久しぶりの対面での「マカナイメシ」であり、ビッグビートが大切にする“企業文化の再開を意味するもの”であることに気がづきました。

そこで、決めたテーマは「リスタート」。

社長には、新たな始まりを感じてほしい、誕生日をきっかけに新たなスタートを切ってほしい、そんなWHATにたどり着きました。
そして、新たな始まりを祝うにふさわしいダルマ(しかも特大!)をプレゼントすることに決めました。

そこからは、先輩方をはじめ各所に協力依頼をしつつ、残されたわずかな日数で全速力で準備を進め、なんとか滑り込みセーフで迎えた当日。

18時ちょうど、オフィスに帰ってきた社長をクラッカーでお祝いし、みんなで乾杯!パーティが始まりました。
皆さんお酒片手になかなか盛り上がってきましたが、私たち3人は気が抜けません。大事なWHATを伝えるべく、がむしゃらに会を進めていきました。イベントも終盤になり、いよいよ社長にダルマを渡す時が来ました。

― 喜んでくれるだろうか、想いは伝わるだろうか ―
渡す直前までそんな不安でいっぱいでしたが、我々3人がダルマに込めた想いを語り、「リスタート」の気持ちを目一杯、社長にぶつけました。



ダルマを渡し終え、最後は社長から一言をいただきます。
社長は突然のお願いにもかかわらず、20年前の誕生日のこと、これまでのビッグビートのこと、そしてビッグビートのこれからのこと、力強く語ってくれました。

そして最後に社長から、
「人生に何度か終わってほしくないと思う日を経験してきたが、今日はその一つになった。ありがとう。」
と言っていただきいただきました。
ずっと力の入っていた体が軽くなり、この上ない達成感を感じました。
「伝えることをあきらめなければ、想いは届くんだ。」
「マカナイメシ、やってよかった!」心からそう思えました。

今回の「マカナイメシ」で私たち3人が学んだこと、それは
「“表現し、伝えること”の難しさと喜び」です。

何を伝えようか、どう伝えようか、私たちは今回の「マカナイメシ」で何度も何度も悩み続けました。時には、答えが分からず、投げ出したくなることもありました。
それでも、考えることをやめず、あきらめないことで、想いを届けることができると知りました。
このことは、「伝える」を生業にする広告屋にとって非常に大切な経験だったと思います。
クライアントのオモイをカタチにして人々にその想いを届ける私たちが「伝える」ことをあきらめてはいけません。
そんな大事なことを、「マカナイメシ」から学びました。

まだまだ、始まったばかりの私たちのアドマンライフ。
これからも貪欲に「伝えて」いきます!


 
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