社長コラム 2020.01.01 「デザイン」はアイディアに生命を宿らせる仕事
デザインってなんだろう? 改めて考えているこの頃です。
『Design』です。中国語では『设计』となるようです。
私は広告業に35年以上も携わっているので、色んな種類のデザインをクリエイターの方々と制作してきました。
新聞広告、ポスター、チラシ、WEB、CM、展示会のブースなど、広告会社の手がける制作物は全てデザインされたものです。
一般的に最も身近でわかりやすいデザインと言えば、例えば車とか建築物ですね。
ポルシェのようなスポーツカーは誰が見ても速そうであるし、そのためにデザインされています。
日野の2トン(トラック)は、丈夫でたくさん物が積めそうなデザインです。
建築物も、その建物がオフィスビルなのか、教会なのか、マンションなのかは、だいたい誰が見てもわかりますね。
つまり、車も建築物もその機能がしっかり表現されるよう、デザインされ、造られています。
ヨーロッパを旅した際にデザインで感じたことがいくつかあります。
ドイツの郊外の多くの街は、中心部に教会があって放射線状に街づくりされていました。
スペインのバルセロナという都市でゴンドラから街並みを見ると、ほぼ均一の区画で区切られその中心部に中庭のようなスペースが多く見られました。
デザインとは単にモノの見た目や形を決めるだけではありません。
街や国であればその未来や文化へ多大な影響を及ぼすものです。おそらくバルセロナやドイツの街は、
当時の為政者が国を治めるためのデザインがされているのではないか?と感じました。
余談ですがバルセロナではすごく整然とした街並みと建物の中に、時折物凄く異質な建物を見かけました。
それらはガウディと彼に近い一連の建築家の作品で、あたかも人のデザインでないもの、つまり
神様の創造に近づこうとしたのかしら?と感じました。
人や動物、草花など神様がお創りになった自然のモノ以外は全て人の手で、誰かの仕事として創り出されています。何かを創る、造る、もしくは作る原点は、アイディアや閃き、夢や想い、もしくは必要性ですね。
それらの一粒のタネのようなアイディアから、時には世界を変えるような製品、サービスを生み出されます。
その一連の行為、仕事が『デザイン』だと考えています。
それらは車や建築物だけではなく家電やスマホのような具体的な物も、テーマパークやゴルフコースのような場所も、会社のような組織、さらには街や国も人の手によってデザインされ生み出された物だとも言えるでしょう。
つまり、デザインとは『アイディアに生命を宿らせる仕事』だと思います。
私共は2016年から、マーケティングをテーマに色んな活動をして参りました。
マーケティングを経営の最高の機能として活用することで経営が変わり、働き方も変わり
私たちの未来をより良くすることができると信じております。
マーケティングとは『選ばれること』です。
誰に、何を、何故、どうやって選ばれるのか、その戦略がマーケティングです。
デザインはその選ばれる何か?
企業で言えば製品やサービス、それらを創り出す組織が生まれる際の一粒の種、アイディアに生命を吹き込み、宿していく仕事です。デザインとマーケティングで経営がより強く変化していきます。
本年よりデザインについて、そして『デザイン×マーケティング』の重要性について、情報発信する場を創っていきます。
このテーマを共に語り、情報発信してくださる同志を探しております。
よろしければ濱口までご連絡くださいませ。
2020年も多くのワクワクするビジネスを、みなさまとご一緒させていただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。