マーケティング 2018.06.01 BtoBマーケターが集い、学び、出会う!今年もBigbeat LIVEを開催!

2017年8月に開催され、大好評だったBigbeat LIVE。「マーケティングで経営を変える」をテーマに、BtoBマーケティングに焦点を当てたセミナーを、広告会社が企画・運営したことで話題を呼びました。そんなBigbeat LIVEが、2018年パワーアップして帰ってきます! 代表取締役の濱口豊が、その意気込みと、今年の内容を“ちょっとだけ”語ります。
(聞き手:野本纏花 執筆:岩崎史絵)
 

2018年のBigbeat LIVEは「マーケターファースト」

—2017年に開催した「Bigbeat LIVE」が、2018年8月1日(水)に再び開催されるようですね! 意気込みを聞かせていただけますか?
 
濱口:昨年開催したBigbeat LIVEは、そもそもはBtoBマーケティングに関わる経営者やマーケターを応援したいという思いで企画しました。私たちはツールベンダーでもメディアでもないので、「いち広告会社がBtoBマーケティングのセミナーを開催して、本当に人が集まるのだろうか」と不安もあったのですが、蓋を開けてみたら400人超の経営者、マーケターの方が集まりました。おそらくですが、BtoBマーケティングに関して、みなさん「どうにかしないといけない」という思いがあったと思います。実際、イベント中もそうした空気を肌で感じました。
 

昨年のBigbeat LIVEより

せっかくこうした気流が生まれたのであれば、それを今年も進化させたい。小さな力ではありますが、この流れをもっと強くしたいと考え、昨年と同じ8月1日(水)にBigbeat LIVEを開催することにしました。
 
昨年は「マーケティングで経営を変える」をテーマに、野水克也さん(サイボウズ株式会社)や関野吉記さん(株式会社イマジナ)、ニール・シェーファーさん(PDCAソーシャル)、飯室淳史さん(B2Bhack.com)に登壇をお願いし、マーケティングで起こす経営イノベーションについて語っていただきました。今年はBtoBマーケターの方により焦点を当て、仕事をするうえでの哲学や思い、キャリアのほか、変革を実践している実例をお話いただこうと思っています。
 
いま、9〜10社のマーケターの方にご相談しているのですがどの方からも快諾のお返事をいただいているんですよ。やはり、みなさん同じ問題意識を持っていると思います。


左から関野さん、ニールさん、濱口、飯室さん、野水さん
 
—BtoBマーケターの方に共通している問題意識とは何でしょうか?
 
濱口:私たちが「BtoBのマーケティングをもっと良くしたい、もっと世界を広げたい」というと、ほとんどの方に共感していただけます。具体的には、BtoBマーケター同士の横のつながりの場であったり、学びの機会やチャンスをつくったり、そういうことを求めていると思います。
 
理由は簡単で、BtoBマーケターの方は横のつながりがあまり強くありません。私たちのような広告会社にも、「紹介してほしい」とご相談を受けることがあります。BtoBマーケティングやコンテンツマーケティングで成功している会社さんだと、Facebookなどで伝手をたどって、「お話ししたい」とお願いされることも多いといいます。自社内のみで学ぶことに限界を感じておられるからだと思います。
 
ただ、マーケターが集まればそれでいいというわけではありません。人が集まると、つい愚痴のこぼし合いが始まりますが、それでは意味がないので、もっと実践的で具体的なアイディアや事例を学べる場が必要です。たとえば、マーケティングをこうやって変えていったとか、オウンドメディアを活用してこんな成功を収めたなど、具体的な事例を学び、そのノウハウについて討論する機会があれば、マーケティングはもっと良くなると思います。BtoBマーケターの方々のコミュニティがここから生まれたら良いですね。
 
今回のイベントで目指しているのは、新しい事例やノウハウ、それに横のつながりを求めて集う“お祭り”感ですね。打ち上げ花火みたいに、色とりどりのアイディアや事例がぽーんと打ち上がって、みんながそれを見つめながら「よし、俺たちもうまくいきそうだぞ」と笑いながら話し合う、みたいな。そうですね、BtoBマーケターのための花火大会のような楽しいイベントにしたいです。空を、未来を見上げる時は笑顔ですよね。


 

ここ1年、BtoBマーケティングで起こった変化

—昨年のイベント開催から1年経ちましたが、BtoBマーケティング分野ではどのような変化がありましたか。
 
濱口:やはり、現状からの脱却を目指すマーケターや経営者が増えてきたと感じます。なかには「コンテンツマーケティングや、最新のBtoBマーケティングの手法を取り入れたいけれど、会社の理解がないのでどうしたらいいか」と、ストレスを抱えているマーケターの方の悩みを伺うこともあります。ストレスはあまり良くないのですが、何かをやらないといけないという機運が高まるなか、どうしたらいいか悩むマーケターが増えています。
 
その一方、組織を見直してマーケティング部門を創設する企業も出てきています。私が懇意にしているクライアント企業の場合、社長さんが「営業部の名称をマーケティング部に変えようと思っている」と話されていました。だから、それまで営業部長と呼ばれていた方が、「明日から君はマーケティング部長だ」といわれてびっくりしていましたよ(笑)。その会社さんの場合、売り込みに行くのではなく、インバウンド型のビジネスなので、営業といえど業務はマーケティングに近いのです。
 
こういう企業はほかにもあります。ただ、多くの場合は営業部のなかにマーケティング担当者少数でいる形ではありますが。営業が強いBtoB企業でも、マーケティング担当者が不在だったり、マーケティングに無関心だったりということはありません。ただ、やっぱり営業などの部門のなかにマーケティング担当者をちょこんと置くのではなく、独立した部門として存在するべきですね。そしてその責任者はCMO(Chief Marketing Officer)というかたちで経営に関わるべきだと思います。
 
—独立したマーケティング部門や、CMOの必要性について、もう少し詳しく理由を教えてください。
 
濱口:マーケティングはその手法によって、醸成に時間がかかるものがあります。コンテンツマーケティングなどはその例で、直近の成果や四半期ベースで成果を見るものではありません。営業部のなかにマーケティングが存在していると、そうした成果指標の見方で差が出てしまいます。
 
もう1つ理由があります。マーケティング業務では、営業部門だけでなく、開発や生産部門とも連携しながら横断的にプロジェクトを進めなくてはなりません。そのため、独立して各部門と調整し、時にはうっとうしいと思われても、プロジェクトを推進する強さが必要になります。そして経営層にマーケティング担当がいるということは、経営においても大きな意味を持つと思います。
 

 

マーケティングは働き方改革につながる!

—経営において、マーケティングはどのように貢献するのでしょう?
 
濱口:マーケティング不在だと、どうしても経営や業務で非効率さが発生しやすくなります。マーケティングはいろいろな定義がありますが、私たちのような広告会社からすると、「誰が最も重要で、一番のお客様なのか」を明らかにして、そのターゲットに対して感動を呼び覚ます1枚の絵を作り出すことがマーケティングになります。そして、これをいかに効率よく進めるかが経営戦略上の重要なポイントです。
 
マーケティングがなければ、マーケターや施策が市場に与える影響が小さくなり、結果として営業が非効率になる。とても非効率で、生産性が低くなるのです。マーケティングは、単なる営業活動の支援ではなく、その企業の働き方や生産性を向上させる力がある。昨年、「マーケティングで経営を変える」というテーマを設けたのは、こうしたマーケティングの力を具体例で示す意味合いもありました。だからこそ、このBigbeat LIVEというイベントが加速したのだと思います。
 
振り返ってみると、これまでも「マーケティングは大切だ」といわれてきましたが、日本の産業界のなかで、本当のマーケティングの概念は育ってこなかったのかもしれません。昔からマーケティングができていなかったから、グローバル競争のなかでマーケティングに強い欧米企業に差がついてしまった。ただ、その分伸びしろはあるわけです。
 

2018年のBigbeat LIVEを支える3つの軸

—そこで今年のBigbeat LIVEですが、すでに9社〜10社の登壇協力が得られているということで、その内容が気になります。いまの時点で発表できる内容について教えてください。
 
濱口:まだ構想ですが、大きな軸が1つあり、それを支える3つの軸でセッションを組んでいます。
 
1番目の軸は「Change」です。これは、マーケティングで経営を変えている会社、もしくは取り組んでいる会社の実例をご紹介いただくものになります。
 
2番目の軸は「Challenge」です。経営者の方やマーケターの方の孤軍奮闘の取り組みも含め、現在声を上げて変わろうとしている取り組みをお話いただきます。
 
3番目の軸が「Life」です。これはマーケターとしての大切にしていることや哲学、未来の夢などにフォーカスしてお話いただくものになります。
 
ただ、誰かが話しているのをじっと聴くだけのイベントにはしたくありません。メインセッションの後、討論会を開催し、さらにお話したいという方にはフリートークの場を設け、来場者と登壇者がコミュニケーションする機会をつくりたいと考えています。フリートークや討論会のファシリテーターも3名の素晴らしい方をお招きしております。
 
—今後、詳細が発表されるわけですね。楽しみです。
 
濱口:イベント来場者の方にそういっていただけるように頑張ります。ここ1年の変化といえば、デジタルマーケティングのセミナーなども増えてきましたが、ツール販売が目的というイベントも多いので、Bigbeat LIVEのように、何も売らず、リードも取らないという試みは珍しいかもしれません。もちろん、より実践的な知識を得るには、そうしたツール系のイベントに参加することも良いと思いますが、マーケティング戦略やマーケティングの文化を醸成していくというテーマで開催されるイベントは、ほかにあまりないと思います。
 
仲の良い同業者には「広告会社がマーケティングのイベントやって失敗したら大変だよ!」といわれることもありますが、私たちから見たら、普段お世話になっているマーケターの方のニーズや思いに応えることが最大の目的です。例えるなら、ビール会社が自社製品のファンを集めてビアフェスを主催したり、楽器メーカがロックフェスに協賛するのと同じです。前回以上に楽しく、盛り上がるイベントになると思いますので、全国のBtoBマーケターの皆様のご参加をお待ちしております。8月1日、紀尾井カンファレンスで開催します!


かき氷を食べながら真剣に考え中

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2018年8月1日、BtoB企業のマーケターを対象としたライブイベント「Bigbeat LIVE」を開催します!
今年のLIVEはマーケティングの最前線で戦っているマーケターの方々に向けて「具体的な事例や実践者の生の声」をご紹介!

『マーケティングこそが経営を変えて未来をより良くするキーワードであると信じている』
そんなマーケター、クリエイター、ビジネスパーソンが多く出会い、何かを学び、視線をあげて未来を語る。
そんな場所をご提供いたします。ぜひ皆さまご参加ください。

 

※Bigbeat LIVEは大盛況のうちに終了いたしました。誠にありがとうございました。
開催レポートはこちらから

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