社長コラム 2017.06.12 聞いて面白い、話して熱い、伝え続けたい。それが『コンテンツ』

『お疲れ様でした!』や『いただきます!』にぴったりな英語がないように、

マーケティングコンテンツ、さらにはブランド

などという、広告業界に限らず世間でも普通に使っている単語を、バッチリな日本語にするのは難しいですね。

その昔『I love you 』が『あなたとなら死んでもいい』と訳された感じで
『MARKETING』を日本語にする! のは、残念ながらまだできないです。


『マーケティング』その意味は、昔から言われる

●売るための仕組み?
●最小のコストで最大限の売上を得る方策?
●マーケティングは4つのPから成り立っており…?

全て間違えではないけれど、現在ではバッチリでもありません。

あえて一語にするなら『経営』がもっとも近いでしょうか? 


『ブランド』も『コンテンツ』も同じで、いわゆるビッグワードだけに、時にはその解釈が違う意味で一人歩きしてしまうことがあります。『BRAND』のオリジナルな意味なんぞ若者からはハテナマークがたくさん並んでしまいそうです。

ブランドとは『選ばれる理由創り』だと考えています。

顧客から、パートナーから、社員から、社会から選ばれる理由を創り続けていくことです。創り続けるので「ブランディング」です。

『コンテンツ』はさらに日本語化しずらいです。直訳では『中身』ですね。

ここ数年『コンテンツマーケティング』という手法が喧伝されています。『コンテンツ』と『マーケティング』というビッグワードの二乗です。マーケティング活動における一つの手法で、成果をあげている企業も多いですね。

コンテンツマーケティングをググってみると、
「消費者、購買者のプロセスにあわせてウェブで情報発信して検索エンジンに見つけてもらい易くして、云々…」 

まてよ、それってSEOとどう違うんだっけ? 
 
私は、
コンテンツとは、『マーケティングにおいて、自社の理想や理念、自分たちは何者なのか? など自社の文化に基づいたサービスや製品を顧客に伝えるために発せられる、全ての情報である』と考えております。

自社を積極的に選んでもらえるようにするため、企業や製品ブランド創りのために発信する、
WEB、イベント、広告、映像、文字もビジュアルも音楽も、その全ての情報がコンテンツです。

もちろんSEO対策は大切です。しかし、検索エンジンへの対策のみで発せられる企業の言葉、コミュニケーションはコンテンツではないのです。そんな情報をGoogleさんに媚をうる(SEO)ために発信してはなりません。
 
要は、言葉を言い換えただけ、発信するツールを変えただけ、で
マーケティングはマーケティング、であるということを錯覚しないように注意しなくてはなりません。

ツールにあわせてマーケティングを考えるのは間違えています。デジタルも大きな意味ではツールです。

「今度の新しいドライバーは10ヤード飛距離アップします!」みたいな宣伝文句にのってクラブを取っ替え引っ替えする、どこぞの広告会社の代表のようなことのないように。

ツール購入は個人の趣味!ならよろしいですが、仕事、それも「マーケティングは経営の最高の機能」であるので、その投資成果は企業の未来の在り方を左右しかねません。流行り言葉に踊らぬようくれぐれもご注意願います。

ちなみに、MA(マーケティングオートメーション)はマーケティングの自動運転装置ではないです。マーケティングのツールの一つ。かなりよく出来たツールです。ちゃんとスイングすれば前のクラブよりはかなり飛ぶようです。ちゃんとスイングすれば…!

ツールにあわせてコンテンツを創って伝えるのではなく、企業が一番大切に想うことをその熱を一番冷まさぬよう創り、伝えるのです。

私たちBigbeatのテーマ『ビジネスに、物語を。』はそこからきています。


どこぞの広告会社の代表
 
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