2011.01.25 最終章 決戦の六本木

年賀状でのハプニングもなんとか(?)乗り越え、新年会も直前に迫ってきた1月某日。
編集部は新人3人の様子を再度取材した。


「ここって流れってどうなってるんだっけ?」

「っていうか備品足りてないじゃん!」

「どうするのもう今日なのに!!」


昼休みの社内。相変わらず怒声が響いている。
どうやら新年会の内容、とくにメインイベントである、腕相撲大会をいかに演出するか、
どう盛り上げるか、でまたまた喧嘩中らしい。

今回の新年会のテーマは「祭り」。
ビッグビートをひとつの町としてとらえ、
町全体が一丸となって町民を巻き込みながら地域の祭りをおこして盛り上げる。
そんな思いがこめられている。らしい。

お嬢さん方、もう当日ですよ…?
先輩達も編集部もハラハラドキドキのまま、そして3人の仲も相変わらず険悪である。
そんな状態で当日を迎えたのだった。

オープニングがスタートし、盛り上がりは上々。
先輩達の助けもあり、大きな事故はなく進んでいく新年会。
社長の恋愛秘話や、ある人の意外なエピソードが飛び出したり。。
中々盛り上がっている模様。


そしてメインイベントの腕相撲大会。
当日までもめにもめ、準備もまさにギリギリであったこの腕相撲大会。
果たして…彼女たちは有終の美を飾れるのだろうか。
編集部もカメラを向けながらも気が気ではない。


しかしその予感は大きく外れた。
チームリーダー同士での白熱な試合と、K1を模した演出に、
会場は今日1番の盛り上がり!

ある人は脱ぎだし、ある人は飛び入り参加、ある人は軽く腕を痛める程に気合をいれ(後日談)
それを見ている人たちも悲鳴なのか歓声なのか分からない声をあげ、それもMCの声が聞こえないほどである。

それを見ている娘たちの顔は、明らかに以前とは違っていた。

これだ。
この為に私たちは頑張ってきたんだわ。

まるでそんな声が聞こえるように。
きっとこの瞬間、初めて彼女たちの気持ちはひとつになったのだろう。


腕相撲大会は大盛況のうちに終わった。

無事に新年会を終え、会場を出て二次会会場へ向かうビッグビート社員たち。
その後ろ姿を見守る1年生3人娘。
顔を見合わせるその表情は、各々充実感に満ち溢れていた。
もう喧嘩をする気配すらない。

失敗もたくさんある。つまずくこともたくさんある。
けれど負けるな。その度に立ち上がればいい。
そんな心の声と笑い声が、六本木の町に消えていった。


後日、この新年会を撮影した全てのデータが入っている一眼レフカメラ紛失事件を起こし、
大目玉を食らうことを、この時の彼女たちはまだ知る由もない。
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