2018.12.04 Go Global!バンコクレポート前編 「バンコク初心者が行くビジネス旅 BITEC!」
当社ではASEANでのマーケティング支援を行っており、専任チームはただいま東南アジア各国を飛び回っています。先日はバンコクにて開催されたASEAN最大の工作機械、金型加工技術に関する展示会「METALEX2018」が無事に終了しました。
「Go!Global」ということで、今回は私と長田が志願して視察のためバンコクに飛んでまいりました!
展示会の視察はもちろん、現地クライアント&パートナー訪問でビジネスの現場を垣間見て、ASEANでのビジネス展開をリアルにイメージすることができた今回のバンコク渡航。
4日間にわたる旅を、二人で振り返ってみました!
Day1 到着~METALEX視察 ー2人、初めての東南アジアへー
長田
日本に比べて、タイはめちゃくちゃ暑かったですね。
辻
いやー、ホント暑かったね。毎日30度超えてたね。熱中症になりかけました。あ、長田君、薬くれてありがとう。
長田
初めてのタイはどうでしたか?
辻
初の東南アジアだったので、かなりドキドキして不安だらけだったけれど、行ってみたら思ったよりもいろいろな面が整備されている印象で、不安は払拭されました。
長田
それでも最初のドンムアン空港からホテルに向かうタクシーでいきなりつまずきましたよね。
辻
あーーーそうだったね!今となればいい思い出だけれど……。
何かが臭うし、エアコンはついてないし、運転手さんは英語通じない、話せない、読めない、ひたすらタイ語をしゃべっている……。地図のプリントアウトは役に立たなかったよね。Google MAPが神だった。
メーターがついてる黄色+緑のタクシーは安心だって、きいてたんだけどね……。
長田
高速道路の料金所で、キャッシュで都度払わなきゃならなかったのが結構衝撃だった。
空港からタクシーに乗り込むところ。正直タクシーにはアタリハズレが大いにある。中には運賃を上乗せして請求する悪徳な運転手もいるらしい。
この黄色と緑の色のタクシーで、かつきちんとメーターがついているものであれば大概は安心らしいが……。
辻
それでもなんとかホテルに到着。ホテルは想像の5倍くらいキレイだった!英語もちゃんと通じるし。
長田
でも入った途端、エントランスには異国情緒あふれるえもいわれぬ匂いが……。
今回宿泊したのはアソーク駅とナナ駅の中間くらいにある「ガレリア 10 スクンビット バンコク バイ コンパス ホスピタリティ」。
お部屋は清潔感があり、WiFi、水圧、ドライヤーなどの設備はまったく問題なし。バスタブはなくシャワーのみ。
コンディショナーがないので持参or現地購入した方が無難。
街の景色で驚いたのは建物とデジタルサイネージ
長田
僕がバンコクの街の風景でまず驚いたのは、都会的な建築物と、いたるところにあるデジタルサイネージ。
建築物はとにかく個性的。ジェンガのように今にも崩れ落ちそうなデザインのビルとか新宿のコクーンタワーのような特徴的なデザインのビルが多く建てられていました。
あとから現地に住んでいる友人にきいたのですが、タイは地震がないから建築基準が緩いそうで、そういった背景もあるのかと。
高速道路から撮影。個性的なビルが多い。
辻
デジタルサイネージも「え!?ここに取り付けちゃうの!?」って感じで、日本では考えられない光景が広がってたよね。
長田
高速道路の横や、電車のホームドアの間や柱の随所、あと驚いたのは壁ほぼ全部がサイネージだった高層ビル!
サイネージのカタチも色々でビルの形に合わせたものや円柱形のサイネージなど……まるで未来都市にいるような感覚で、日本とのスケールの違いを感じました。
辻
本当に。この技術力には驚いたよね。サイネージにはアニメやデジタル機器、コスメなど、多種多様な広告が入れ替わり流れていたね。
道路脇、いたるところに見られるサイネージ。細い骨組みでできた柱に取り付けられており少々心もとない。ただ映像は非常に鮮明でキレイ。
BTS(電車)のホームからの景色。ホームドアの間にもサイネージ。奥に見える駅前広場にも巨大サイネージが。
(左側の赤い背景の広告もサイネージ。建物をぐるっと取り囲むようにサイネージが設置されている)
長田
今回ビッグビートはバンコクで展示会ビジネスのご支援をしていますが、イベントに限らずこのサイネージをフル活用してプロモーションできたら面白いと感じました。
日本に比べてタイは、表現の規制がそこまで厳しくなく、メディアやデザインの自由度があるかもしれませんね。
実際この目で見て初めて気づくこともたくさんありました。東京で満足していたらダメだなぁと。到着して早々に感じだ次第です。
辻
そうだね。もっともっと自ら世界を体感していかないと、いつまでも「常識」の枠からはみ出せないよね!
バンコク最大級の展示会場「BITEC」へ
辻
展示会場へはアソーク駅からBTS(バンコクを走る電車)に乗ったよね。日本のゆりかもめみたいだったね。
長田
電車の中からの景色も、ホームドアとかも、随所にサイネージが使われていて、日本より発展している印象でした。
そういえば、チャーリー※が言ってたんですが、BTSを造る際、日本が全面的な資金援助をしたにも関わらず、いま現地を走っている電車はすべてドイツ製らしいです。こういうところってなんていうか、とても柔らかく言うと日本人のお人よしな気質がよく出てますよね。
※チャーリーとはビッグビート営業取締役金子秀明のバンコクでの愛称。今年1月にBigbeat Bangkokを立ち上げCEOに就任。現地スタッフとタイ企業のマーケティング支援に奮闘している。
BTSに乗るためには、切符かチャージできるプリペイドカードを購入する必要がある。
切符は券売機で購入できるが、プリペイドカードは窓口で購入する必要があり、時間帯によっては鬼のように並ぶ。
ホームはキレイに整備されていて、電車はひっきりなしに到着する。
辻
BITEC(バンコク国際貿易展示センター)はバンナー駅直結でとっても便利。
そしてとにかく広かったね!調べたら東京ドーム4個分くらいみたい。
体感としてはもっと広かったような気がするけど。到着してからすぐの移動で疲れてたから広く感じたのかしら……。
(この日、前日に名古屋で1日イベント現場を終えたあとに東京に戻ってきてからの早朝成田発といういい感じのスケジュールだった辻)
長田
そしてきれいでしたね!マッサージコーナーがあったり、普通にビールも売ってた。
フードコートのバリエーションが多くて、ここだけでもめちゃくちゃ広かった。何もかもスケールが大きかった印象。
日本と同じようにコンパニオンもたくさんいましたね。コスチュームがタイらしいというか、日本とはちょっと違ったテイストでした。
メインエントランス。木工造作できれいに造られている。左側で流れるイメージVTRがカッコイイ。
METALEXの全体案内の造作。スケールの大きさがうかがえる。
なんと100ホール以上ある(100ホールで終わりではない)。
フードコート。奥が見えないくらい広く、メニューのジャンルも様々。
辻
あと、展示会へのチェックインがスマートだった!
名刺も出さず、人も介さず、自動チェックイン機で、受講票のQRコードを読み込んだらバッジが発行されて、かつ「あなたにオススメの出展企業」が記載されたプリントも!
自動チェックイン機で持参した受講票のコードを読み込むと隣のプリンタからバッジが自動出力される。オススメ企業も事前登録時のアンケート情報をベースにその場でプリントされる。
長田
日本ではまだまだ受付は人がずらっと並んでいるので、アナログだなぁと感じました。
あと、コンパニオンさんはみんなキレイだったけど、とにかくやる気が感じられなかった苦笑
でも、がつがつ名刺取るようなブースは一つもなくて、来場者と話し込んでいる様子が随所にみえました。
(以下割愛。長田氏、やたらコンパニオンの話が多い……)
辻
日本企業の出展も多数見受けられたよね。
今回ビッグビートはMETALEXの「ジェトロ・パビリオン」というエリアの施工、運営、事務局の統括をしていたけれど、このパビリオンの中に44社もの日本企業が出展していて、かなりにぎわってた!
オールジャパンで盛り上げようというコンセプトのもと「Japan.Monozukuri」ロゴを随所に展開したりして、会場内での日本企業の一体感やプレゼンスを高めていた印象でした。
今回ビッグビートが手がけたジェトロ・パビリオン(44社の日本企業が出展)
長田
専任チームの2人(ニョクマム片浦、ジェニファー)の活躍が際立ってましたね!
辻
うん、そうだね。二人とも現地の方と颯爽と立ち回っていて、かっこよかったね!
バンコクの夜の街へ……
辻
この日のイベント会期を無事に終えたあと、夕食はバンコクを代表するショッピングモールの1つでもある「ターミナル21」へ。
アソーク駅直結、あまりに先進的な外観、内装、スケールの大きさに本当にびっくり。バンコクの建物は造りが奇想天外なものが多かった。
ターミナル21。入り口には空港の保安検査場のようなゲートがあり、警備員が配置されている。
長田
大戸屋とか一風堂、ココイチ、しゃぶしゃぶ&お寿司のお店など、日本の店舗もかなり多くて、しかも列ができているくらい人気の様子でしたね。
辻
私、タイ料理はけっこう好きで日本でもよく食べているけれど、本場のタイ料理はやっぱり全然違う。味が濃くてダイレクトにガツンとくる感じ。パクチーもナンプラーもレモングラスもチリソースも乾燥唐辛子も、最高に美味しかった!
長田
……
辻
ね!おいしかったよね!
長田
は、はい……
辻
あれ?どうしたの?
長田
実は、ずっとガマンしてたんですが、僕タイ料理全般食べられなくて。本当は大戸屋にいきたかったです。
辻
!!!
(だからいきなり日本食の話からし始めたんだ……)
なんか、ゴメン。
長田
いえ……
日本でもおなじみのチェーン店が堂々と軒を連ねる。
辻
気を取り直して……そのあとはやたらオシャレなホテルのバーにいったよね。
長田
オープンテラスで、プールもすぐ横にあって、タイにいるのを忘れるくらい贅沢な空間でした。
フォーポイント・バイ・シェラトン・バンコクの8Fにある「amber」。
長田氏は実はこの日二日酔いだったため、解放感あふれる広々ソファで早々にダウン。
辻
普段東京ではなかなか入りづらいハイソなホテルのバーでもなんとなくバンコクならいける!と確信して、味を占めちゃったよね、私たち。
長田
ここから夜毎ホテルのバー巡りがはじまったんですよね。
Day2 中編「微笑みの国のビジネスパートナー」へ続く>>
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長田―生まれも育ちも静岡は浜松市。森林面積96%の町に生まれて、東京への憧れの一心で、広告業界へ身を投じ、今に至る。
辻―生まれも育ちも神奈川県。広告×イベントに興味があり、その昔ビッグビートへ新卒で入社。長年のあれやこれやの経験を経て、いまなお現場最前線で奮闘中。