社長コラム 2022.05.30 社名にRockを冠したからには、、


自社の名称を決められるのはある意味、創業者の特権であり、『お前はどんな未来を描いていきたいのか?』と天から問われているような大きな責任も感じます。
経験はないのですが、我が子の名前を決めるのもこんな感じでしょうね。30年近く前、10年ほどお世話になった広告会社を飛び出して起業したのですが、Bigbeatと命名するまではそれなりに色々と考えました。

「ハマロ広告社、略してハマコーもなんか業界の暴れん坊になりそうで良いね!」とか。。。 

いくつかの最終候補の中から株式会社ビッグビート、Bigbeat に決めました。BigbeatはもともとBIGとBEATで、1950〜60年初め頃はRock ‘n’ Rollと同じような意味で使われていたようです。恐れ多くも社名にRock を意味する由来を掲げてしまいました。
しかも後々勝手に(誰に許可取ったら良いかわからないし)BIGとBEATをくっつけてワンワードにしてしまったのです。滑舌がクリアでない方なので、「ビッグビートでございます!」と名乗っても『ビックイート?』とか、たまには『リクルートさん?』など と間違われることも度々でした。



Rockに由来する社名にしたのはもちろん大きな意味があります。
13~14歳の頃、英国のロックミュージックに出会いました。さほど音楽が好きな家であったようには覚えていませんが、犬のロゴが付いたでかいステレオがあり、友人から借りたDeep Purpleのライブアルバムを、家が揺れるくらいのでかい音で聴いた時、まさに背筋に何かが走ったのを感じました。
そのレコードの1曲目はハイウェイ・スターという曲が収録されていたのですが、「エレキを手に入れ、この曲を弾けば絶対にモテる!間違いない!」と確信しました。
当時はモテるかどうかが行動を起こす一番のエネルギーでした。いや、今でもそんな感じですね、その勘違いは半世紀を経た今でも変わっていません。
あっ、ギターの話ではなく社名についてでした。(ギターを語ると、とめどなくなってしまいます)

これはあくまで私の考えですが、『自由であること、主語を大きくしないこと』がRockであると信じております。
不自由なロック、譜面通りプレイするロックはありえない! 主語はあくまでオレ!I want...でありI think そしてI loveがRockらしいと考えています。
みんなで!とか、うちの会社は!とか、日本人は!みたいな大きめな主語で意見を言うのはあまり好きではない、それはロックではない!と頑なに信じて生きてきました。
あとロックのギターは低い位置、腰のあたりで弾くこともこだわりです。(あ、またギターの話に。。。)

Rockも仕事もチーム(バンド)でやることが多いので、もちろん仲間を信じない、とかそういった意味ではありません。
自分の考えをしっかりと持った1人ひとり(I とかOne)が一つの成功、勝利に向かって自由な発想で立ち向かい、挑戦していくバンド、ワンチームが理想です。
そんな仲間達の集まる会社でありたいのです。現在の社名ロゴは、エレキギターのヘッドにデザインしても似合いそうなものを選びました。
この社名、そしてロゴを背負っている以上、Rockの神様に叱られない経営を続けて参りたいと思っております。


※歴代の名刺、時代に合わせてロゴも変わってきました


2022年5月30日 濱口豊

Recommend
Ranking
  1. Excelの入力制限―原稿の文字数上限を設定する
  2. 48年目のホンキートンク!
  3. 【2019年版タイレポート】 実はバンコクってこんなところ!
  4. ロックな生き様?
  5. マーケティングとデザインで未来を変える〜25周年特別企画・第6章クリエイター平田さんとの対談〜
Mail magazine