地域 2019.11.07 【CLS高知2019 戻り鰹編レポート】コミュニティとチャレンジと皿鉢料理



「豊かな自然を味わう為に…!美味しいカツオを食べる為に…!サポーターとして、LT登壇する為に…!高知よ!私は帰って来たぁ!!」

 
という訳で、5月に開催された「初鰹編」に続き、今回のコミュニティリーダーズサミット in 高知(CLS高知) 2019 戻り鰹編にビッグビートは参加してまいりました。「帰って来たぁ!!」と冒頭で記載しましたが参加したのは、3人とも初高知、初CLS高知の阿部、イラリア、多田の計3名です。

そして、今回もCLS高知のゴールドサポーターとして、LTで登壇させていただけるのですが、登壇するのはBigbeat LIVEで前説が信じられないほど棒読みと評判?になった多田です。今回のCLS高知の内容は?アウトプットファーストの実践として、登壇するとどのような変化が現れるのか?
 
これは、そんなCLS高知の参加レポートであります。。。

 

CLS高知とは?

そもそも、CLS高知とはいったいどういったものなのでしょうか。
公式では、以下の様に案内をしています。

「従来の枠を超えてつながる『コミュニティ』で活躍する人たちが、"課題先進県"と言われる高知で一堂に会するイベントです。 コミュニティで中心的役割を果たす人たちが、それぞれの志や課題を知ることで『外のものさし』を手に入れ、新しい活動やコラボレーションを生み出すことを目的としています。」

平たく言えば「コミュニティを活用して、様々な企業活動や課題解決を行っている人が集まり、交流することで課題を解決する新たなきっかけの場」といった形になると思います。
 
今回のCLS高知では、メインテーマに「関心軸コミュニティで突破する」を掲げ、メインテーマに即したセッションが2つと、コミュニティをテーマにしたLTなどもありました。今回はそのうちの1つをご紹介します。

 

言語化する、実践する、発信する、コミュニティができる

メインセッションの1つが、クラスメソッド株式会社の横田 聡さんと株式会社ヌーラボの橋本 正徳さん、そしてモデレーターを務める小島 英揮さんの3名によるセッションです。テーマは「地域から日本、世界へ」です。ともに創業15周年、グローバルに展開する企業として、コミュニティと企業活動の関係性を話しました。
 

モデレーター(左): 小島 英揮(CMC_Meetup 発起人/Still Day One合同会社 代表社員)
パネリスト: 橋本 正徳 (株式会社ヌーラボ 代表取締役)、横田 聡 (クラスメソッド株式会社 代表取締役)

 
クラスメソッドさんは、AWSをはじめとするIT技術分野で企業向けに技術支援を行う企業です。一方で、ヌーラボさんはチームのコラボレーションやコミュニケーションを促進するサービスを開発しています。一見すると、特別コミュニティと密接に絡んだ企業には思えませんが、2社とも創業間もないころからコミュニティとは深い関わりがあったとのこと。

クラスメソッドさんは
Developers.IOというオウンドメディアを中心にした、IT技術を関心軸にしたコミュニティを運営。一方、ヌーラボさんは自社製品であるプロジェクト管理ツール「Backlog」ユーザーの声をリリース時から積極的に聞き、2017年からはユーザーによるプロジェクトマネジメントを関心軸においたコミュニティJBUGが発足されています。
 
こうしたコミュニティの活動が活発な企業と、活発でない企業はどのような違いがあるのでしょうか。
セッションの中では3つのポイントが拳がりました。
 
①「企業理念が明文化されている」
 
コミュニティに関係なく、自社の理念が明文化されていないと、自分の方針と会社の方針があっているのかわからず不安になってしまいます。自社の社員ですら理念がわからないのに、コミュニティに社外の人を巻き込むのは当然、無理があります。

もちろん、社員数3名や30名規模であれば、日々の会話や飲み会などで理念の共有がされますが、それ以上になると明文化しないと厳しいものがあると話がありました。


【ヌーラボさん 行動規範】

【クラスメソッドさん Classmethod Leadership Principle(価値観や行動指針)

 
実際のところ、理念を明文化している企業は多いと思います。しかし、社内で共有され、社員が明文化された理念に向かって自走している状態を作るところまでいかないと、コミュニティを発足しても同じ関心軸で話すことは厳しいでしょう。ちなみに自走しすぎて、クラスメソッドの公式キャラクターは社長の知らないところで勝手に決まったらしいです(笑)
こうした、社内ですでに共通の関心軸を持つ人が多くいることで、社外にも同じ関心軸を持った人をまきこむことができ、コミュニティを作ることができるのかもしれません。
 
②やったこと、考えていることの発信を続ける
 
理念の共有が社内でできても、発信せずに見つけてもらえなければ意味がありません。「自社の活動や思いを積極的に発信し続けることで、同じ匂い(共通の関心軸)を持った仲間があつまるようになる」とパネルディスカッションの中で話がありました。
 
例えば、クラスメソッドさんは
オウンドメディアに累計約20,000本以上のTech記事を投稿されていますし、ヌーラボさんは15周年記念サイト自社ブログで積極的に行動規範や理念について発信しています。まさに参加された方のツイート通りの流れができています。
 
③すぐに結果を求めないこと

①や②を踏まえても、コミュニティはすぐに結果が出るようなものではありません。セッション中に表示された下図のように、あまり求める結果のでない時期があります。ですが、ここで断念しては結果はでません。この期間は経営者も相当コミットしながら、担当者も好きでやらないともちません。
 

 
会社のビジョンを明文化し、積極的に実行することで、 こちらからお願いすると断られるような相手からオファーが来る
つまりは、「やりたいこと、やったもん勝ち」というセッションでした。

 

アウトプットで何が変わる?

他にも「教育×IT×コミュニティ」のメインセッションや、LTなど盛りだくさんのCLS高知でした。そして私、多田も冒頭にご紹介させていただいた通り、スポンサー枠として登壇させていただきました。登壇内容は「大学4年間をボッチで過ごしてきた人が考える”懇親会ボッチ”は”ファーストピン”に化けやすいんじゃないか説」(スポンサー枠で何を話しているのでしょうか、賛同していただける方は一緒に語りましょう(笑)


当日の登壇資料、「ご存知ですか」と言われても....

「積極的に発信することが大事」という言葉は、CLS高知の場だけでなく、様々なところで聞かれる言葉です。とはいえ正直なところ、目立つのが嫌いな性分なので、今回の登壇の機会をどちらかと言えば、参加前は少しマイナスに捉えていました。そんな中で、初めて登壇することで感じた変化を書かせていただきます。
 
最初の効果は、準備段階からありました。自分の考えを相手に伝えないといけないので、自分の考えが言語化、整理されることで考えが深まっていきました。例えば、ボッチという言葉1つでも、「ボッチといっているが、本当に1つの言葉ですべてのボッチはくくれるのだろうか…?」といった仮説を立てることができます(笑)。これも登壇の機会がなければ、深く考え、言語化することはなかったかもしれません。
 
そして、もっとも登壇することの効果を感じたのは、発表後でした。普段、イベント後の懇親会では、飲み物を片手に隅っこに座っている“懇親会ボッチ”として過ごしています。ところが、登壇することで参加者の皆さんには、自分がどのような人間か自己紹介が済んでしまうので、あちらこちらから同じ関心軸の人がご挨拶やフィードバックをしていただけたのです。そうです、登壇者は役得なポジションだったのです。これをご覧の皆さんにお伝えしたい「登壇者はいいぞ。」
 
登壇者が「ご自身のチャレンジしたこと」や「したい課題として関心に思っていること」などを発表し、お互いのチャレンジに関心を持った、企業や職種や物理的な距離の壁を超えた人同士が繋がり、新たな可能性が「高知」という場で生まれる。CLS高知はとても素敵なイベントでした。コミュニティという共通のものがありながら、異なる人が交わる、まさに高知名物の「皿鉢料理」のようなイベントでした。


 
ご興味ある方は2020年5/23(土)に初鰹編があるので、いまのうちにsave the dateです!!
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