Bigbeat 2020.04.06 「多視点×マーケティング」で共感されるストーリーテラーに |コーディネーター・伊藤

「ビッグビートの部屋~PEOPLE~」へようこそ
仕事もプライベートも楽しむビッグビート社員たちのウラ側(オモテ?)を、ちょっぴりお見せするコーナーです。
(注)時々マニアなネタも飛び出します

Today’s ~伊藤の部屋~

コーディネーターとして営業とクライアントのフォローに尽力しながら、常にチームメンバーへの声かけを絶やさない伊藤。そんな彼女の目標は「ストーリーテラーになる」こと。

物事を俯瞰でみることで、秘められたストーリーや可能性の発見力を高めてきた伊藤のバックグラウンドに、ニシタイ編集部が迫ります!

 

「多視点」がストーリーを浮かびあがらせる
 



―― ビッグビートでの仕事は?
 
伊藤:
アカウントチームのコーディネーターとして、営業担当と連携し、案件を具体的に形にしていくことでお客様に価値を提供していく仕事をしています。

例えばカンファレンスであれば、会場調査や、会場とクライアント間の交渉、当日のレイアウト調整、飲食物の手配、備品の確認など幅広く担当しています。

―― 仕事以外で好きなこと、夢中になっていることは?

伊藤:
音楽、読書、カメラなど色々ありますが、一番は国内旅行で、京都には毎年いっています。
昨年末は年明けにかけて12日間を過ごしました。

―― 12日間も! 京都の魅力とは?

伊藤:
お寺や神社が町に溶け込んでいて、当時の息づかいや祈りが日常に感じられるところです。

もともと博物館や美術館に行くのが好きなんですが、仏教芸術や、人の生活や文化が描かれた屏風などに惹かれます。町の様子や残されたものから、数百年以上も前に実際に人が存在して、こうした生活をしていたのだと。そこに秘められたストーリーを想像することがずっと好きです。

京都へ旅行に行き始めたきっかけは、修学旅行で見た二条城の襖の引き手にあった「家紋」でした。

 


―― 家紋?

伊藤:
二条城は徳川家から朝廷へと政権が移った場所ですが、天皇家を表す「菊の御紋」があるなかに徳川家の家紋である「葵の紋」も所々にあるんです。誰も気に留めないような細部から、そうした歴史の流れをイメージできるのだと、その奥深さに気づきました。

昨年末の京都旅行では、石清水八幡宮の徳川の家紋が印象に残っています。その家紋は参拝する人から見えないところにあったんです。 
 
一般の人には見えないけど、家紋は神様の方向に向いていて。他にも見えない装飾部分に、日光東照宮の彫刻を手掛けた人が作ったのではないかと伝えられている装飾があったりと、秘められたストーリーにワクワクします。
 
―― 誰も気づかないような細部にこそストーリーが満ちているとは!なぜこの場所に?
 
伊藤:
「京都寺町三条のホームズ」(望月麻衣著)という小説で知ったことがきっかけです。
他にも「有頂天家族」や「夜は短し歩けよ乙女」で有名な森見登美彦さんは京都を舞台にした作品が多く、自分がいったところのない場所などはメモをしています。 

―― 歴史上好きだった人物は?


伊藤:
「淀君」です。
ただ、人物そのものより、生き方や当時の関係性というか、時代性に関心があったように思います。

―― 関係性や時代性?
  
伊藤:
例えば、秀吉の正室である「ねね」は、小学生の頃に読んだ伝記マンガに超悪役で描かれていて嫌いだったんですけど、勉強していくと、実はそんな悪い人じゃないとわかってきて。
人や見方によって印象が変わっていく、こういうことって普段の生活でもありますよね?
 
―― 1つのものさしではなく「多視点」で捉える、ということ。

伊藤:
はい。その意味では、京都にいく時も、読書をしている時も、「多視点状態」を楽しんでいるのかもしれませんね。

 

引っ張るリーダーから、個々を活かすリーダーへ


 

――そうした「多視点」は学生の頃から? 
 
伊藤: 
そこまで明示的に感じていたかはわかりませんが、高校の学園祭でクラスのリーダーを2回やった時から、そうしたことを感じ取っていたのかもしれません。

二年生の時は、「リーダーである私が全部引っ張ってやらなくては」と、自分で先陣切って全てをやりきりました。クラスとしては大満足で終わったんですが、個人的にはクラスの引っ張り方を失敗してしまったと反省しました。

そこで三年時は、装飾はすべてクラスメートに任せたんです。グループごとにチームを組ませて託しつつ、自分は最低限の進行や本部への提出とりまとめといったことをやっていました。
そうしたら、みんな戸惑いながらも各々で考えて作り上げていって完成できましたし、みんなで笑って終われたんです。

その頃から、概念化というか、ちょっと俯瞰して物事を見たり、取り組むようになりました。

―― 概念化すると多視点になれて、するとチームがイキイキしてくる。

伊藤:
仕事でもデザイナーさんやパートナーさんなどと一緒にやっていくのが好きなのですが、学生の頃からもそうだったように思います。

大学時代に在籍していた研究室のモットーが「学生主体」だったんです。
研究の進め方も俯瞰的な視点が求められる点で興味がありましたし、学生同士で時に激しく議論したり、区切りがつくと思いっきり羽を伸ばしたりとメリハリもあり、一緒にいることでお互いが高められていける場でした。
 
―― 学生主体というのも今の働き方に重なりますね。

伊藤:
いま、チームに案件が来た時の声かけは自分からやるようにしています。
コーディネーターチームはリーダーがいるわけではありませんが、声をかけ合った方が楽しくやれるだろうというのはありますね。

チームとしてまとまって何かをつくるわけではありませんが、色々意見を交わし合いながら積み重ねることで、それぞれのアウトプットや関係性もより磨かれると思います。

 

ストーリーテリングスキルを高める鍵は「マーケティング」


 

―― これからやってみたいことは?
 
伊藤:
仕事の面でいえば、大きくいうと、知識を増やしたいです。具体的には「マーケティング」を深めたいです。

―― マーケティング?

伊藤:
マーケティングを学ぶことによって、届けたい人に商品やサービスを伝えるにあたり、最適なのはウェブなのか、店頭なのか、ライブなのか、会議なのかなどを、自分で話せる人になりたいという気持ちがあります。

これまで1年半働く中で、極端にいえば、これまでの経験だけでできてしまった部分もあるかもしれない。そんな中、年末年始に2つのきっかけがあって、「やっぱり売り方をわかる人になりたい」と思ったんです。
 
一つは、この前の京都旅行。
歴史そのものにもストーリーがありますし、旅先での一期一会の出会いやお話もストーリーですよね。「私はストーリーに触れるのが好きなんだ」と気づいたんです。

もう一つは、出身大学の物産展です。
大学の異なる友人を連れていったのですが、学生の頃は自分も現場で販売をしていたので、その頃のように友人に色々な「モノのストーリー」を話していたんです。 
そのとき「私はストーリーを語って共感してもらえるのが好きだ」と思い出しました。

―― 触れたストーリーを伝える方法がマーケティングにあると。

伊藤:
自社の商品やサービスがいいと思っているけど、そのストーリーを伝えにくい人をサポートしたいと思いました。

そうありたいと思ってから、自分で勉強したり、ウェブの勉強会に参加しはじめました。この会社はなんでもチャレンジできますから。

マーケティングの切り口も多様なので、そこは自分で勉強していかないと、と思っています。
  
―― ちなみに今後、京都で行きたい場所は? 

伊藤: 
まだ決まっていません。
それよりも、今は自分をいかに磨くかに興味があります。 2年くらいかけて、目指す姿になれるように頑張ります!
 
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