マーケティング 2017.08.21 Bigbeat LIVE 開催レポート ~こぼれ話あれこれ編~
先日開催された『Bigbeat LIVE』。今回は当日のこぼれ話をレポートします。
(取材・執筆 ライター長田由香)
ライブ当日。開演前にマイクテストやプロジェクターと登壇者のPCとの接続など、チェックが入念に行われています。
リハーサルでは、檀上の5人で手をつないでバンザイ、というどこかの国民的アイドルグループのような絵ヅラも披露されるなど、とても和やかムード。
リハーサル後、控室でもお話をうかがってみました。
「今日は自分が勉強するつもりで来ました」という野水さんは、「マーケティングで会社の姿・在り方が変わってくるということが分かってもらえれば」と語ってくれました。「昔は売上=財産だったけれど、それじゃ会社は強くなれない。サイボウズも『損しないのであれば売上の大きさはどうでもいいよね』という域に入ってきています。とにかく“ユーザー第一”という話をしたいと思ってます」
ニールさんは「今となっては日本のデジタルは遅れている。コンテンツがカギになってくるので、今日いらっしゃる皆さんには、コンテンツマーケティングの重要性を感じてもらって変化していただきたいです」とコメント。「これだけ世の中が変わってきているのに、働き方だけは20年前と同じって…?と思いますね。何かヒントを一つでも見つけていただければ」と抱負を語ってくれました。
また飯室さんは、「とにかく大事なのは純粋に、『相手がどうしたいのか、どう成功したいと願っているのか、何に困っているのかを把握して、助けてあげる』ということ。みんな余計なことを考えすぎて苦労してますが、そう考えると単純でしょ。そんなことを思いながらしゃべるつもりです」と教えてくれました。「マーケティングは経営でしかないんですから」とも。
300人以上の前でのスピーチはなかなかないことなので緊張している、という関野さん(そうは見えないほど落ち着いた様子でしたが)は、「今日の話で学ぶ・学ばないはその人次第。でもせっかくこの場に来ていただいているなら、何かひとつ持って帰っていただきたいですね」と語ってくれました。
4名の講師の方々は、よくぞこんなに志が通じ合う方ばかりが集まってくれたなと感心するほど、ベクトルが同じ。関野さんが自分以外の3名の話を聞きながら「まったくその通りだと思います」と言うと、飯室さんが「じゃあ4人じゃなくて、誰かひとりが話せばいいだけなんじゃない?」と返して、皆さんで笑う場面も。
撮影の息もぴったりです
「いろんな業界の方がいらっしゃっていると思うので、普段思っていることをそのまま言うとまずいなという部分もありますよね」
「でも今日は何をしゃべってもいいって話ですよ」
「主催者はいいんですけど、我々講師が困るんですよ」
と、禁断の面白クロストークもちらほら。
いよいよ開演
本番では、ひとりの講義が終わるごとに濱口と次の講師も登壇し、3人で会話を交えてから交代という構成。一つひとつの講義が独立しているのではなく、根底にはひとつのテーマが常に流れていて、それに沿ってみんなでバトンをきっちりつないでいくというリレー感、会場の皆さんにも伝わったでしょうか。
このイベントではリアルタイムな意見を投稿できる“ご意見板”システムを導入(共感コメントや質問などに使われ、その場で質問に対して回答する講師も)。その“ご意見板”にも「全セッションのコンテンツがしっかり一貫し、根っこでつながっていて素晴らしい」というコメントが、複数寄せられました。
サイトへのアクセス方法や使い方について説明中
また写真の通りほぼ満席状態。来場者の皆さんからも熱が感じられ、会場はホット(途中、空調が寒いというご意見多数ではありましたが)。
開演前「自分の話で皆さんが帰ってしまったらあとの方に申し訳ないので、なんとかつながないと(笑)」とおっしゃっていた関野さんの心配をよそに、途中休憩をはさんでからの後半戦でも退席者は見当たりませんでした。
これにはフィナーレで野水さんも、「決して懇親会のビールの力だけじゃないと思うんですが(笑)、最後までこれだけ残っていただいているって、すごいですね」と思わず感心。
飯室さんも「壇上から見ていると、たくさんメモを取られたりうなずいておられたり。皆さんの学びたいという気持ちが伝わりました」とスピーチされました。
フィナーレでは野水さんが「理想に向けて行動を起こしてもらうには、共感してもらう以外ありません。そして共感してもらう手段とは、議論のみ。我々は議論にだけは無駄に時間を費やします。共感さえしてもらえればあとは勝手に動いてくれます。ぜひ、たくさん議論してください」と、ご意見板への回答を含めたスピーチを。
ニールさんは「僕もこの歳になって、遺産(=次世代に残すもの)のことを考えるようになりました。ひとり一人が今日の話を実行することで、みんなが遺産を残せるよう、お互い頑張りましょう」と来場者へエールを送りました。
すべてのセッション終了後は、場所を移して懇親会です。アルコールも交えて、立食のビュッフェスタイルで乾杯! 高知県地産外商公社様の全面協力により酔鯨、土佐鶴、亀泉など7種類の地酒がふるまわれるテーブルには、日本酒好きな方たちが集まります。筆者も何種類かいただいてメモの文字もなんだか怪しく…。
この会では、お目当ての人に引き合わせるための、「コンシェルジュ」と称するBigbeatスタッフも控えています。入れ替わり立ち代わり挨拶を交わしにくる人が絶えず、講師の皆さんはモテモテ。今後につながるご縁も、たくさん生まれたに違いありません。
濱口からは「このイベントに関しては、ずっとやりたかったという気持ちと同時に、やれるだろうかという躊躇も正直ありました。広告会社って、自分の意見を言うセミナーはあまりやらないもの。我々の主張が大切なお客様の想いと異なっていた場合、仕事そのものが失われる可能性もあるからです。また弊社のような著名でない会社が開催したところで、300人の会場を借りたはいいが、蓋を開けてみたら参加者5人だったらどうしよう、などと夜も寝られない思いでした。
でもそんな中、4名のスピーカーの方たちといろんな話をさせてもらい、その他先輩経営者の皆さんにも「やってみなよ」と勇気づけていただきました。今日は高知の地酒をお出ししていますが、これも高知県庁からのご支持によるものです。多くの方に応援していただくうち、失敗してもいい!という気持ちで実現までこぎつけることができました。こんなにたくさんの方に来ていただき、感謝です。経営者の方々、マーケッターの方々に何かを感じて帰っていただけたら嬉しいです」とご挨拶。
実は講師の方々に「なぜこのオファーを受けてくださったのか」とインタビューしたところ、全員が「濱口さんのマーケティングに対する熱い気持ちに、力になろうと思わされた」と回答されました。皆さんのおかげで、初の一大イベントも大盛況の中、閉演です。
面白いNGトークや講師の方たちの魅力あふれるキャラクターなど、文面では伝えきれないものが楽しめるのも、ライブならではのよさ。
(イベントづくりが得意な広告会社なのに、冒頭で突然プロジェクターに不具合が起きるなどのサプライズも、ライブの醍醐味です。あれだけ入念にやっていたにも関わらず!笑)
次はどんなことを企んでいるのか!?ビッグビートの動向に注目です。
(取材・執筆 ライター長田由香)
ライブ当日。開演前にマイクテストやプロジェクターと登壇者のPCとの接続など、チェックが入念に行われています。
リハーサルでは、檀上の5人で手をつないでバンザイ、というどこかの国民的アイドルグループのような絵ヅラも披露されるなど、とても和やかムード。
リハーサル後、控室でもお話をうかがってみました。
「今日は自分が勉強するつもりで来ました」という野水さんは、「マーケティングで会社の姿・在り方が変わってくるということが分かってもらえれば」と語ってくれました。「昔は売上=財産だったけれど、それじゃ会社は強くなれない。サイボウズも『損しないのであれば売上の大きさはどうでもいいよね』という域に入ってきています。とにかく“ユーザー第一”という話をしたいと思ってます」
ニールさんは「今となっては日本のデジタルは遅れている。コンテンツがカギになってくるので、今日いらっしゃる皆さんには、コンテンツマーケティングの重要性を感じてもらって変化していただきたいです」とコメント。「これだけ世の中が変わってきているのに、働き方だけは20年前と同じって…?と思いますね。何かヒントを一つでも見つけていただければ」と抱負を語ってくれました。
また飯室さんは、「とにかく大事なのは純粋に、『相手がどうしたいのか、どう成功したいと願っているのか、何に困っているのかを把握して、助けてあげる』ということ。みんな余計なことを考えすぎて苦労してますが、そう考えると単純でしょ。そんなことを思いながらしゃべるつもりです」と教えてくれました。「マーケティングは経営でしかないんですから」とも。
300人以上の前でのスピーチはなかなかないことなので緊張している、という関野さん(そうは見えないほど落ち着いた様子でしたが)は、「今日の話で学ぶ・学ばないはその人次第。でもせっかくこの場に来ていただいているなら、何かひとつ持って帰っていただきたいですね」と語ってくれました。
4名の講師の方々は、よくぞこんなに志が通じ合う方ばかりが集まってくれたなと感心するほど、ベクトルが同じ。関野さんが自分以外の3名の話を聞きながら「まったくその通りだと思います」と言うと、飯室さんが「じゃあ4人じゃなくて、誰かひとりが話せばいいだけなんじゃない?」と返して、皆さんで笑う場面も。
撮影の息もぴったりです
「いろんな業界の方がいらっしゃっていると思うので、普段思っていることをそのまま言うとまずいなという部分もありますよね」
「でも今日は何をしゃべってもいいって話ですよ」
「主催者はいいんですけど、我々講師が困るんですよ」
と、禁断の面白クロストークもちらほら。
いよいよ開演
本番では、ひとりの講義が終わるごとに濱口と次の講師も登壇し、3人で会話を交えてから交代という構成。一つひとつの講義が独立しているのではなく、根底にはひとつのテーマが常に流れていて、それに沿ってみんなでバトンをきっちりつないでいくというリレー感、会場の皆さんにも伝わったでしょうか。
このイベントではリアルタイムな意見を投稿できる“ご意見板”システムを導入(共感コメントや質問などに使われ、その場で質問に対して回答する講師も)。その“ご意見板”にも「全セッションのコンテンツがしっかり一貫し、根っこでつながっていて素晴らしい」というコメントが、複数寄せられました。
サイトへのアクセス方法や使い方について説明中
また写真の通りほぼ満席状態。来場者の皆さんからも熱が感じられ、会場はホット(途中、空調が寒いというご意見多数ではありましたが)。
開演前「自分の話で皆さんが帰ってしまったらあとの方に申し訳ないので、なんとかつながないと(笑)」とおっしゃっていた関野さんの心配をよそに、途中休憩をはさんでからの後半戦でも退席者は見当たりませんでした。
これにはフィナーレで野水さんも、「決して懇親会のビールの力だけじゃないと思うんですが(笑)、最後までこれだけ残っていただいているって、すごいですね」と思わず感心。
飯室さんも「壇上から見ていると、たくさんメモを取られたりうなずいておられたり。皆さんの学びたいという気持ちが伝わりました」とスピーチされました。
フィナーレでは野水さんが「理想に向けて行動を起こしてもらうには、共感してもらう以外ありません。そして共感してもらう手段とは、議論のみ。我々は議論にだけは無駄に時間を費やします。共感さえしてもらえればあとは勝手に動いてくれます。ぜひ、たくさん議論してください」と、ご意見板への回答を含めたスピーチを。
ニールさんは「僕もこの歳になって、遺産(=次世代に残すもの)のことを考えるようになりました。ひとり一人が今日の話を実行することで、みんなが遺産を残せるよう、お互い頑張りましょう」と来場者へエールを送りました。
すべてのセッション終了後は、場所を移して懇親会です。アルコールも交えて、立食のビュッフェスタイルで乾杯! 高知県地産外商公社様の全面協力により酔鯨、土佐鶴、亀泉など7種類の地酒がふるまわれるテーブルには、日本酒好きな方たちが集まります。筆者も何種類かいただいてメモの文字もなんだか怪しく…。
この会では、お目当ての人に引き合わせるための、「コンシェルジュ」と称するBigbeatスタッフも控えています。入れ替わり立ち代わり挨拶を交わしにくる人が絶えず、講師の皆さんはモテモテ。今後につながるご縁も、たくさん生まれたに違いありません。
濱口からは「このイベントに関しては、ずっとやりたかったという気持ちと同時に、やれるだろうかという躊躇も正直ありました。広告会社って、自分の意見を言うセミナーはあまりやらないもの。我々の主張が大切なお客様の想いと異なっていた場合、仕事そのものが失われる可能性もあるからです。また弊社のような著名でない会社が開催したところで、300人の会場を借りたはいいが、蓋を開けてみたら参加者5人だったらどうしよう、などと夜も寝られない思いでした。
でもそんな中、4名のスピーカーの方たちといろんな話をさせてもらい、その他先輩経営者の皆さんにも「やってみなよ」と勇気づけていただきました。今日は高知の地酒をお出ししていますが、これも高知県庁からのご支持によるものです。多くの方に応援していただくうち、失敗してもいい!という気持ちで実現までこぎつけることができました。こんなにたくさんの方に来ていただき、感謝です。経営者の方々、マーケッターの方々に何かを感じて帰っていただけたら嬉しいです」とご挨拶。
実は講師の方々に「なぜこのオファーを受けてくださったのか」とインタビューしたところ、全員が「濱口さんのマーケティングに対する熱い気持ちに、力になろうと思わされた」と回答されました。皆さんのおかげで、初の一大イベントも大盛況の中、閉演です。
面白いNGトークや講師の方たちの魅力あふれるキャラクターなど、文面では伝えきれないものが楽しめるのも、ライブならではのよさ。
(イベントづくりが得意な広告会社なのに、冒頭で突然プロジェクターに不具合が起きるなどのサプライズも、ライブの醍醐味です。あれだけ入念にやっていたにも関わらず!笑)
次はどんなことを企んでいるのか!?ビッグビートの動向に注目です。